2021年IPO初値売り投資のマナビ

ぽんつ
ぽんつ

2021年にIPO初値売り投資にチャレンジした結果と考察になります。辛うじてプラスリターンだったものの、投機にせよ投資にせよ学びが多かったです。2022年のためにもルールや考え方についてまとめました。

2021年IPO当選実績

上場日銘柄公募価格売却価格利益
2021年08月20日フューチャーリンクネットワーク
(9241)
2,470円4,315円 184,500円
(+57.2%)
2021年09月22日シンプレクス・ホールディングス(4373)辞退辞退結果+2%
2021年10月14日PHCホールディングス (6523)3,250円2,803円-44,700円(-14.8%)
2021年12月21日ライフドリンクカンパニー(2585)1,535円1,427円-10,998円(-7%)
2021年12月22日リニューアブル・ジャパン(9522)1,800円1,663円-13,898円(-7.7%
2021年12月22日Finatextホールディングス(4419)1,290円990円-31,100円 (-24.1%
2021年12月23日クルーバー(7134)2,160円1,800円-36,198円(-16.8%
2021年12月23日エクサウィザーズ(4259)1,150円1,030円-12,198円(-10.6%
2021年12月24日長栄(2993)1,800円1,656円-14,598円 (-8.1%
IPO当選購入履歴

使っている証券会社は、主要なところは全て使っています。そんな中でフィーチャーリンクネットワークのみが、純粋なIPO抽選で当選した銘柄です。

本当に運ですね。当初の見込みでは「IPO銘柄全部の目論見書を読んでいては、時給換算してしまうと絶対に割に合わない。別にIPO銘柄の目論見書を読み込むのが趣味ではないので、当選したら縁と思って買ってしまえ」と言うのが個人的な趣旨でした。そんなに儲けたいとかではなく、いわゆる「IPO初値売り投資」がどんなものかを把握するのが目的です。

IPOは、「ほとんど当たらない」が真実

IPO初値売り投資家が供給を上回る相当数がいる。なので、私のように「とりあえず応募」がかなりの数に上っており、ほとんど当たらない。

証券会社の中には、資金力に応じて応募口数が増えたり、応募口数に応じて確率が上がったりと資金力によるところが大きい証券会社もある。

よって、上記2点からも資金力がある投資家が有利であり、一般的には「ほとんど当たらない」と考えたほうが良い。つまり、「IPO投資で稼いでやろう」と考えてしまってもすぐ現実を目の当たりにし、理解できる人が圧倒的に多いはず。

IPO当選すると言うことは、「人気が無い」が真実

2021年終盤の上場ラッシュによる当選。全て公募割れでした。IPOフル参戦し続けて、当たったとする。それは、運よく良い銘柄が当たったのか、人気が無くて当たったのかで全然違う。

つまり、フル参戦しているIPO初値売り投資家は、当選したからと言って利益が出るわけではなく、ほとんどの場合において出ない。人気が無い銘柄であるから当選するわけで、IPO養分の為に用意されたチケットと言っても過言ではない。

では、人気が無い銘柄に当選しない為には、やはり目論見書を読み込むかIPOインフルエンサーの情報を参考にするしかないだろう。「難しい」と書かれていたり、評価が3以下やDなどだったら辞めるなど、そういった「応募しない」判断が必要になってくる。

IPO雑務がかなりある

IPO初値売り投資は、ほとんど以下の流れだ。

1.ブックビルディングへの応募&抽選申込(数日~1週間)
2.購入申し込みor補欠抽選申込(数日)
3.当日成行売り(当日~前々日)

3つしか無いわけだが、応募の期間が証券会社で異なる為に、ほぼ毎日一定の時間でIPO雑務をこなす必要がある。仕事や旅行などがあったら、管理できない事態が発生する。

ノートパソコンを持ち運べば良いが、旅行や仕事でそこまではしたくない。スマホでやると言っても10近い証券会社をスマホで管理するのは、非常に煩雑だ。

さらに当選したとしよう。証券会社での上場株受渡は、上場前日以前だとしても注文の受付が当日朝5時からなど、当日のケースが多い。

と言うことは、朝9時前に成行売りオーダーをするしかなく、当選した場合、IPO銘柄に人生の時間を決定される構図になる。あまり当選しないのだから、良いかもしれないが時間や日にちが投資において拘束されるのは、個人的には非常にしんどかった。さらに公募割れする銘柄が多ければ、そもそも何のために?である。

推測するに現役世代は、時間的にかなり無理があるだろう。当選→初値売りを叩き出すには、自営業・自由業・リタイア組しか継続出来ないのだ。経営者なら事業に時間を割くべきだろうし。

意外に留保資金が必要

申し込みに際して、応募する分の資金がロックされる場合とされない場合がある。ロックが無い場合は、資金をその証券会社に入れる必要がないので、運だけで勝負できる。

一方、抽選申込に申し込み分の資金が必要だと、上場銘柄が多いとそれなりの金額を証券会社の口座に入れる必要が出てくる。

2021年の年末は、上場企業が多く重なっていたので、証券会社でフル参戦しようとするとトータル1,000万近くの待機資金が必要だった。こうなると年間1,000万の投資に対して、IPOでいくら稼げるのか?が重要になってくる。

IPO初値売りフル参戦の資金効率が悪いと言われる所以は、おそらくこの部分だろう。各証券口座へ100万円ずつ入れても10社あったら1,000万になってしまう。それが時期に応じて200万まで上がれば、資金移動も含めて煩雑になってくる。

IPO投資で選定していれば、さほど資金は要らないだろうが確率を高めるためには、少なくとも2~300万は必要になってくると思われる。

2022年のIPO投資方針

・フル参戦は、非常に時間的、資金的に非効率なので辞める。
・事業内容がトレンドではない、将来へのスケールできるビジョンが描けない銘柄には応募しない(ことによって、目論見書を読む数を減らします)。
・露骨な上場ゴール銘柄(同族系、VCわんさか系)は、よく調べます(既存株主の売出が多すぎるものなど)。
・同日上場が多い場合、必ず1つか2つに絞って応募します。
・推定初値以上でしっかり付いたら当日売り。公募割れしても2年~3年で上がるとみればホールドします。

と言うことで2022年もIPO投資を続けて、目標年率10%を目指したいと思います。

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