
2021年4回目の連続当選です。ただ・・・もれなく予想通りIPO養分となった記録です。が、今回はちょっと様相が違いました。
リニューアブルジャパンは、2012年創業の再生エネルギー発電企業。SDGsやグリーン銘柄です。
自社で太陽光発電、水力発電などを開発、運営するとともに発電施設の買収やインフラファンドも保有しています。
株主は、東急不動産やオリックス、エネオス、関西電力なども出資。この時点で成長銘柄と言うよりも、グリーン系ポートフォリオの1つであり、配当・利回り狙いの企業。
インフラファンド保有でリニューアブルジャパンを保有するのと比較すると、日本再生可能エネルギーインフラ投資法人のファンドを今買うと年率6%程度。価格レンジ90,000円~110,000円と前後10万円で10%の上下。
最近では、グリーンウォッシュならぬ環境要素として、グリーンボンドも増えていることからリニューアブルジャパンなども環境銘柄でお金が集まったり、保有することでカーボンオフだと言ってみたり、純粋な事業や利益構造よりもグリーン派閥銘柄の要素が一見強く見える側面も。つまり、環境銘柄買い。
もくじ
リニューアブル・ジャパンIPO当選後の結果


結果
損失=(公募1,800円-初値1,663円)×100株+手数料198円=13,898円(↓7.7%)
はい、想定通りのIPO養分となり証券会社と大手企業の養分となりました。
この日は、リニューアブル・ジャパンの他にも5社上場があり、選別が通常よりも進み資金が集まりにくかったのもありますね。当選しなかったサクシード、網屋は、しっかり値が付きました。やはり、資金力が乏しいと養分案件しか回ってこなさそうな気がします。
ただ、様相がいつもと違いました。
リニューアブル・ジャパン上場初日チャート

初値が付くまで売りの圧倒でかなり下落。初値が1,663円で付いた後に、9時30分には公募価格1,800円を上回る価格に。最終的に終値が2,000円を超え、当日で見ると+10%以上で引けました。
こうなるともう、理論的な説明が付かないわけで、初値を見た後から一定数が買いを入れた。14時過ぎて当日での利確売りに押されたが、公募価格近辺まで下がり、買い増したい層が安いと考え終了間際まで買いを入れた・・・。
太陽光発電も規模の経済がパネルやコンデンサー、設備、ソフトで起きるので純投資以外にも統合目的で買い進める必要がある層があるのかもしれませんね。
2021年 IPO当選購入・辞退履歴
年月 | 銘柄 | 公募価格 | 売却価格 | 利益 |
2021年08月20日 | フューチャーリンクネットワーク (9241) | 2,470円 | 4,315円 | 184,500円 (+57.2%) |
2021年09月22日 | シンプレクス・ホールディングス(4373) | 辞退 | 辞退 | 結果+2% |
2021年10月14日 | PHCホールディングス (6523) | 3,250円 | 2,803円 | -44,700円(-14.8%) |
2021年12月21日 | ライフドリンクカンパニー(2585) | 1,535円 | 1,427円 | -10,998円(-7%) |
2021年12月22日 | リニューアブル・ジャパン(9522) | 1,800円 | 1,663円 | -13,898円(↓7.7%) |
今年は現時点で
+114,904円
資金効率は、さらに悪化。ただ、普通預金よりは良いかもしれませんがフューチャーリンクただ1銘柄のみで、正直、再現性が皆無。
リニューアブル・ジャパン IPO当選のまなび
初値後の30分後から上昇していくのは、短いIPO人生の中でも初めてでした。成行買いをせずに、様子をしっかりみてから9時30分以降に徐々に買いを入れていく。
そして、相場の終了間際に1,800円近辺でもまた買いを入れていく。変な動きでした。どうしても欲しい企業体が買っているようなそんな気分の動きです。もしくは、1,800円近辺ならいくらでも買い。と言う方針のもと淡々と買っているような。逆に考えれば、1,850円以下にはならない様に買い続けている。とも言えそうで。
PER100倍越えの装置産業で上場調達分は、太陽光発電の拡大に使うと言うので利益や売上がその分、増加するものの@2,000円でぴったし増加分の売上、利益が相殺されることを考えれば当初見込みと変わっていない。
PER100倍、PBR5倍の太陽光発電企業が「買い」だと思う個人投資家は、少ないのではないか。買っているのは、ほとんど企業なのだろうなと思うリニューアブル・ジャパンでした。