沖縄 琉球王国のグスク及び関連遺産群【世界遺産ひとり旅】

沖縄の世界遺産

日本の世界遺産2カ所目となる、沖縄県の琉球王国のグスク及び関連遺産群に行ってきました。

沖縄は、例年5月初旬には梅雨入りするようで、今回たまたまエアチケットも格安、宿も格安なため雨を気にせず行ってきたのですが途中、雨に降られながらも天候に恵まれよかった。

2泊3日で初日は、夕方着。到着後すぐに北上し1泊。2日前は、南下しながら世界遺産を見つつ、南で1泊。3日目は、予備も含めて残時間が5時間ほど・・・。羽田からなら朝着で帰り夕方のレンタカーあり1泊2日で行けると思います。

今回も辿ったルート順にご紹介したいと思います。

今帰仁城跡

約2世紀もかかり築城された今帰仁城。周囲は、1.5㎞の塀が築かれ曲線が特徴的。1416年首里城の中山軍に滅ぼされる。その後、1609年に薩摩軍が攻めてきた際に火を放たれ完全に廃城となった。

薩摩軍が鹿児島から南下し、島を次々に攻略し、沖縄本島まで来たのが驚きだった。航海の技術に、征服する人員と物資や武器。世代が江戸と琉球では、かなり違った様子だった。

座喜味城跡

中山軍の今帰仁城攻略に参加した護佐丸によって15世紀に築かれた城。首里城にボスがおり、そこからも見えるように建てられた。

実際に見ると分かるが比較的こじんまりとしており、北からの侵攻を監視・対応する目的があると分かる。

と、ここで団体バスにぶち当たっていた。団体観光客は、ど~と来て。ど~と引いていく。誰もいない写真が撮りたいと思ったら、団体客はすぐ消えるので待てばよいと勉強。ただ、次の団体客が来ないとは限らない・・・

勝連城跡

勝連城は、12~13世紀に築城されたと考えられている、琉球最古のグスク。勝連城にまつわるドロドロの歴史は必見です。裏切り、返り討ち、独裁・・・。あまわりパークと言う歴史文化施設があり、そこで学べます。駐車場やトイレなども整備されており綺麗です。

中城城跡

城壁マニア垂涎の中城城跡。このグスクだけで野面積み、布積み、あいかた積みの3種類の積み方が見れる。縦と横幅のスケール感としては、琉球世界遺産の中でも一番大きく見える立派な石造りだと感じる。

記念運動場があるので、そこで修学旅行生が写真を撮るスポットにもなっている。三の郭の城壁。

斎場御嶽(せーふぁうたき)

斎場御嶽は、落石により写真の奥へ入れなくなっていました。前来た時は、入れたのですが。

天然の神秘、神秘は天然?岩場や植物も相まって神聖な領域であることが醸し出され、厳粛な場であるように維持されている気はしました。

ただ、入場前のところてん方式でビデオを視聴し、バイトの方に指示されるのは、まるで人間ドッグを捌く看護師のように非常に事務的に見えるわけで。

これがあるだけで神秘度が下がってしまう気もしない。部屋の内装や椅子、照度を変えるだけで印象違うだろうなと、一人思いながら斎場御嶽を後にした。

まぐろ丼専門店 つなや食堂

斎場御嶽へ行ったら、必ずここへ寄ってほしい。

時期がよかった。5月~6月は、本マグロが取れる時期だそうで、本マグロを食べることが出来た。これで1,700円。信じられない安さだ。「うめ~!なにこれ!」と言いながらテラス席でひとりかきこんだ。

世界遺産も吹き飛ぶ旨さで、このマグロ丼に出会えたことだけで、この旅はパーフェクトなものに昇華した。人生で一番うまいマグロ丼に。

クロマグロ以外は、食べてないのであしからず。

識名園

王家別邸の庭園として1799年に築庭されるも、第二次世界大戦で壊滅的な被害を受ける。その後、20年をかけて今の姿になたそうです。

ここでは、気合を入れて開園前から行きましたが、あえなく中国人観光バスが開園直前に到着。大量に流れ込むものの、やはり流れるスピードが速く、すぐに誰もいなくなる。結果、ゆっくり見れました。

琉球の家としては、やけに天井と言うか梁の高さが高いなと思っていました。古民家など日本の家屋は、どこに行っても襖、ドアが低い。おそらく識名園の邸宅は、再建時に高さが上がったのかもしれない。

約13,000坪の敷地と建物を維持するのは、昔も今も相当大変だろうな。

玉陵(たまうどぅん)

玉陵は、首里城近くにあり、セットで見れるのだが、悪徳商法に引っかかってしまった。

首里城の駐車場方面に行く手前に上記のような「首里城駐車場が満車だったら→P」と書かれた紙が何枚も。「あ、首里城の駐車場満車なのか」と思っていたら、引っかかった。結局、500円払って騙された駐車場へ停めたが、土日祝以外なら首里城の駐車場で十分なので気を付けよう。

運転しながら「の場合」の文字は、見落とす可能性が高いしフォントが小さいのが悪質。さらに、そこの駐車場は、無人でお金を入れるボックスがある。泥棒に来たおじいちゃんの写真も晒してあった。色々とやることがこすい。

気を取り直して。こすい駐車場から比較的近い、1500年頃に作られたお墓。お墓にしては立派だなと思うと共に、日本でお墓と言えば古墳か。

中には入れないがそこそこの広さがあるようだった。ここも沖縄戦で艦砲射撃に合い、復旧されたとのことだった。

やはり、戦争の激戦地で遺産が生き残るのは、大変だ。

園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)

首里城へ行くところにある世界遺産。今回も「門だけなのに、何で世界遺産なんだ?」と思って行った。

「御嶽」とは、なんというか聖域で神社の境内のようなものだろうか。園比屋武御嶽石門の奥に広がる森が「御嶽」であり、その前に作られた門。

これも沖縄戦で壊れたが修復。今でも御嶽である森には、参拝に来るらしい。

首里城跡

14世紀から400年間もの間、琉球の中心であったことを考えると、この大きさに納得がいってしまう。北から見てきた世界遺産のグスクと比較しても、城壁の広さや高さ、門に加え塀の中が複雑であり、ここを攻め落とすのは至難の業。やはり最強のグスクだった。

残念ながら復元された宮殿は、燃えてしまった。代わりに復旧現場の工場が建っている。

さすが首里城。修学旅行が大勢いるし、一番人気の沖縄世界遺産スポットだった。

沖縄の世界遺産ひとり旅を終えて

沖縄の世界遺産は、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」と自然遺産である「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」もあるのだが、一緒に見なかったので次回、沖縄北部へ向かいたい。2つ同時に行くなら、やはり朝着の夕方帰りで2泊3日必要そうだ。

沖縄の世界遺産は、沖縄戦があったことからほとんどが、艦砲射撃で壊されているし米軍も重要拠点を基地に使ったりしていた。

さらに首里城の消失だったり、斎場御嶽が入れなくなっていたり。

やはり、徐々に無くなって行ったり、変わったり、風化したりで世界遺産の維持は、難しいもんだなと感じた。これで台湾戦争など起これば、また多くが壊されるかもしれない。見たいと思っていたものが無くなるのは、やはり人生においても残念だ。出来る限り自分の目で見たい。

沖縄産本マグロが5月~6月旬ってことも収穫の1つ。この季節に行かないと食べられないので、沖縄へまた行きたい。

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