専業個人投資家のiDecoの使い方

新NISAの対応どうする?なんて話題が出ていますが、意外にもiDecoの使い方が残念になっている専業個人投資家の方もいたので、ちょっと考えてみました。

専業個人投資家の方は、完全にニートと言うか無職の方も少なくないですし、法人を持っている場合もあるのでiDecoだとそれに応じて、最大可能掛金額が変わってきます。しかしながら、最大掛金によらずiDecoを使い倒すポイントは、大きく変わらないので条件に応じて、よさそうな方法をあたっていきます。

投資可能期間で掛金調整

まずは、最後の出口から。iDecoは、60歳まで掛金を掛けることができ、60歳~75歳の間で引き出すことができます。つまり、出口に関しては60歳~75歳で決済して受け取ればよいので、意外にも60歳まで掛け続けて市況を見ながらイグジットすることが可能です。

よって、専業個人投資家の方ならFIREしている人も多いと思いますが、30歳なら30年。40歳なら20年。50歳なら10年掛金をかけることができます。

ここで重要なポイントが全額非課税にするには、退職金控除を使うので掛年数20年以内での一括引き出しであれば、年額40万円分までが非課税になります。つまり、税金ゼロです。

21年以降は、21年目分から年額70万円分までが非課税になります。

例えば、現在40歳でこれからiDecoを始めて、受取時の支払額が800万円までなら完全非課税です(掛けた年数20年×年40万円)。これは、受取額なので元本+運用益も含まれます。

よって、非課税を狙うのであれば、「益込み800万」を目指して、投資可能期間に応じて掛金を調整する必要があります。21年以上かけられる人は、21年目から70万円までが非課税なので、30年掛けられれば10年分が年70万円まで非課税なので、20年分800万円+10年分700万円で合計1,500万円までが完全非課税になります。

掛金に対する所得控除があるので、それも考慮すると若干、完全非課税額が増えるかもしれません。それよりも完全非課税枠を超えた場合、元本に対しても税金がかかってくるので、やはり目指すべきは完全非課税枠のみなのかなと思います。

法人持ちか個人かで掛金調整

自身は、無知だった為に法人を清算し、個人になりました。

国民健康保険料が高い 国民健康保険料が異常に高い件。投資家やFIREは要注意!

年間120万円の健康保険料に耐えられず、再度、資産管理会社を作って法人持ちとなっています。

iDecoは、会社員なのか自営業、無職なのかで最大掛金が異なっており、保険区分で異なり1号なら年額最大81万円で2号だと年額最大27万円です。

非課税を目指すのであれば、2号だと400万拠出するのに10年以上かかりますので、最大限掛け続けることに。1号だと5年ほどで400万掛けられます。

400万円拠出し、年率7%で回ると15年ほどで複利を考慮せずとも800万円に達してしまいます。

拠出期間と1号なのか2号なのかで、拠出金額やペースもかなり異なりますね。

月払いと年払い

投資スタンスでも変わってしまうのですが、拠出する度に手数料がかかってしまいます。仮に2万円拠出に100円かけると買付手数料0.5%です。拠出1万円なら1%手数料にもなります。

個人的には、12月年払い引落で1月買付になるように設定しています。

11月に投資銘柄のウェートを調整し、準備するイメージです。

年2回や4回なども設定できるので、手数料と分散効果なども考慮し、設定するのがおすすめです。

専業個人投資家のiDecoのまとめ

専業個人投資家の中でも「私は絶対にS&P500やVTなどには投資しない!」と言う方がいたら、iDecoは使えないと思います。

また、「掛金上限までになるまでの資金効率、調整、機会損失、複利を考慮したら微妙なのでiDecoは使わない」と言う方もいると思います。

なので、US500や全世界株に400万ぐらい分割投資してもいいかな。と言う人には、最適だと思います。一括投資が可能な場合であっても、資金を寝かせておく必要は無いですし、2号なら年間27万円、1号なら年間81万円を拠出するだけなので、難易度もそんなに高くないと思います。

人によっては、配当かクーポンだけで賄えると思いますので。

60歳までの期間にもよりますが、益込み800万円を目指してiDecoを使ってみるのも面白いです。

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