厳島神社【世界遺産ひとり旅】

広島に世界遺産が2つあるのは、計画を立てるまで知らず。原爆ドームと厳島神社がセットだと思っていた。1日目の原爆ドームに関しては、こちら。

広島 記念碑 広島 原爆ドーム【世界遺産ひとり旅】

厳島神社は、広島のどこかの入り江にあるものだと思っていたが、実際は、その名の通り「厳島」と言う島にあった。これも行く直前まで知らなかったことだ。

世界遺産の旅をするようになって、知らない事実が次々と明らかになる。百聞は一見に如かずなのだと改めて感じる。

厳島へのアクセス

厳島へのアクセスは、船を利用するしかない。広島市内から日帰りも出来るが、広島市内で1泊するよりも、個人的には厳島内での1泊をおすすめしたい。

広島市内の川、原爆ドームにほど近いところから船が出ていたり、JR駅のそばからフェリーが出ていたりと合計3カ所以上のルートがある。

個人的には、JR宮島口か広島宮島口から乗れるJR宮島フェリーがおすすめ。若干、船のルートが鳥居をかすめる程度に湾曲しており、船からの宮島ビューや鳥居の撮影がしやすい。

1時間に4本出ているので、特に時間を気にせず向かって問題ない。行きも帰りも8時~17時だと頭に入れておけばスムーズ。

厳島神社の鳥居

潮の影響で厳島神社の鳥居まで歩いて行ける時間がある。

先ほど、厳島で1泊したほうが良いと言うのが、この干満の時間帯によって予定を変えたり、海に浮かぶ鳥居と歩いて行ける鳥居を見ようとすると日帰りで実現するのは、少々大変。

宮島に泊れば、1泊する前後でほぼ確実に見れるはずだ。

この鳥居、テレビや画像では見ていたが、このようにかなりの高さと大きさがある。さらにこの柱の1本1本が大木であることにも驚く。鳥居の上部には、何トンもの重石。

この鳥居、下に基礎があるわけではなく、実態としては地面にめり込んでいるものの浮いている。

資料館の入り口に飾ってあるが、昔の鳥居に使われた大木の根がある。大木の根から上部を使って、鳥居を作っていたのが分かる。スケール感が違う。

海側から鳥居と厳島神社を見ると、よくもまあこんな干潟に建物を作ろうと思ったなと。何というか、世界遺産を見ていて感じたのが非合理性の芸術とも言うべきか。

芸術は非合理的なのか。

素晴らしいものや美しいものは、現代的にその対極にある事象とも言えるのかもしれない。手間がかかり、コストもかかるが、ふと人間を放棄しようとしたときに、人間が作ったものの美しさに触れ、人が美しくなる。

厳島神社

厳島神社は、海に浮かび床板は、高潮の影響を受けないように固定されていない。

境内は、朱色に塗られ壮観だった。

訪れた時は、朝7時頃。巫女さん?などが所々で祈り?をしていたが、巫女さんの服もまた下?が朱色で神聖な印象を受ける。

瀬戸内海に面した島と言うだけで、海から続く山の緑や青が素晴らしく綺麗だ。

その中にこの神社と朱色が混ざり、何とも言えない美しさがある。

これが日本三景だと言われれば、そりゃそうかと納得の場所だ。

弥山(みせん)

宮島ロープウェイで弥山山頂まで行ける。

もちろん、下から535mの山頂まで登ることも可能。山頂からの景色は最高の眺め。瀬戸内側も四国連山も見える。この自然もまた世界遺産の一部であり、1泊2日のどこかに入れたいところ。

山頂までは、少し登る。夏場の日中だと結構暑いので、タオルや水、帽子などは必須になる。山頂まで行かずともロープウェイ駅まででもOK。

写真のような弥山山頂付近では、ダイナミックな地形変動の痕跡が如実に感じられる。台地が隆起し、今に至る過程がこの結果。

宮島グルメ

焼きがきのはやし

広島と言えば牡蠣だが、瀬戸内海の通年温度が一定の海で品質管理され、1年中生牡蠣が食べられる。まさに牡蠣好きにはたまらないエリアだ。

フェリー乗り場から厳島神社の間に店舗があり、ランチや夕飯におすすめ。

で、この焼きガキ。3年物の牡蠣のみを使っており、焼いても身が大きい。じっくり堪能できるサイズでめちゃウマい。腹が減っていなくてもこの焼きがきだけは食べて欲しいものだ。

もし、普通に食べられるなら「かき三景定食」がおすすめ。生牡蠣、カキフライ、牡蠣ご飯など全ての牡蠣が楽しめる。

あなごめし ふじたや

広島なのになぜあなご?

国産なのか海外ものかも書かれていないが、天然ものらしい。あなごと言えば、個人的には、もう石見銀山がある島根県のイメージが色濃い。日本一の生産を誇る故、島根の下にある広島の宮島に運んでいるストーリーであることを願うばかり。養殖と天然の定義も難しいが・・・。

まあ、味はふっくらと言うよりもしっかり。人によっては、堅いかもしれない。これはこれでうまい。があなご丼が旨いところは、他に知っている。

牡蠣もあなごも食べられる人でどちらか行くなら、焼きがきに軍配が上がる。

厳島神社の一人旅をおえて

広島原爆ドームからの厳島神社で、爆心地からは離れているものの宮島への影響は、どうだったのだろうかと少し気になった。

広島城は、原爆の影響が出たと記述があったが。

12世紀に建造され、歴代の政権が保存・拡張をしていった為、現代に残されている。時の政権が「厳島の信仰を禁ずる」となれば、全て海の藻屑となり存在しなかっただろう。また、保存のコストをコストとして捉えず、運用したのも重要な要素だった。

やはり、原爆ドームついでなのか物凄い外国人が観光に訪れていた。あなご丼も牡蠣もそうだが、観光地価格になり焼きがきのはやしでは、一人で5,000円を超えるお会計だった。

まあ、ハイボールに三景定食に焼きがきと堪能しての金額だが。あなごは、あなご丼に肝もつけビールを飲み、4,000円。

観光地価格は、悪いことではない。値段を上げても人が来る。取れるだけ取って、内需に金がまわればいいことだが、日本人が普通に観光できなくなると悲しいことだ。まるで途上国のように。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA