
予想通りの暴落だったものの、明らかにGMOコインがやらかしたお陰で、損失が拡大。この紛争がどうなるのか綴っていきたいと思います。
※本件は、完全に投機の案件であり、ギャンブルに負けた際にディーラーに文句を言ったり、スロットマシンを叩く行為に似ています。ただ、想定外のことが多々あった為、その事実を通し、暗号資産業界の地位向上や誰かの肥やしになれば幸いです。また、同様のGMOコイン粗相で損失が発生した方がおりましたら、お教えくださいませ。尚、時系列で編集せずに追加している為、個人的予測部分も前半多く含んでおりますのでご了承くださいませ。
もくじ
投資家ではなく金融庁を守るGMOコイン
FCRコイン応募の際に、やはり需給って投資家にとって重要ですよね?IPOだって機関投資家と個人投資家に対し、ある程度のお伺いを立て価格帯を提示し、多くの損害・利益を出さないように数量が制限されています。
なので、FCRコインがIEO上場する際の需要が、GMOコインのリリースで発表されないので、事前に確認しておりました。
- FCRコイン抽選まで残り7日となりましたが、応募状況(倍率)が分からずリスク判定出来ないでおります。投資家としては、希望数量全量が当選するとは思っていませんので、仮に5千万円分応募し全額当選したら困ることとなります。御社側で把握している情報を隠し、投資家に対しあたかも「抽選」である旨告知し、全量当選した場合は、少々問題があるかと思いますが、倍率ないし応募総額の公表をして頂けないでしょうか?
- FCRコインのIEOにつきましては、現時点ではその途中経過などについて開示する予定はございません。ご了承くださいますようお願いいたします。
なお、IEOの抽選につきましては、厳正なる抽選にて行わせていただきます。
まあ、抽選が公平なのは理解できます・・・。が、需給が1㎜も分からなければ当然リスクがあるわけで。通常、その結果「応募しない」つまり、プライマリーではなくセカンダリーを検討すべきです。でも、そのリスクを承知で応募した私がバカでした。初めは見送るつもりでしたが、魔が差して当日申し込んだのでした。
想定外その1:FCRコイン当選確率は58%

FCRコインのIEO抽選結果のお知らせメールです。2022年5月18日(水)16時19分に通知されました。
申込金額:10,000,000円(手数料税込)
当選金額:5,855,850円(手数料税込)
この結果から察するに当選確率は、約58%です。個人的な想定当選確率が最大でも20%程度(PLTは5%)。つまり200万円程度の当選だと思っていたので、想定の3倍を買わされた計算です。
上記の例から推定される応募総額は、約16億円ほどです。「10億円突破しました」のリリースは、どこかの時点でGMOコインが出せたはずです。10億突破の時点で投資家の当選確率100%なのです。
4億5千FCRコインの放出で残り5億5千FCRコインありますので、時価総額ベースで16億を超えることは、もう2度と無いと思います。また、今後残りの5億5千FCRコインが放出されると、単純に供給が2倍になることから、時価総額が応募総額の半分である8億が限界と言う推定もできます。
よって、10億FCRコインで簡易的に8億円が最大と言うことは、単純にFCRコイン単価1.25円がピークであると言うことになります。現時点での適正価格は、45%が市場に出ているのでその半分の@0.61がいいところとなります。
需給が分かれば、こうして目安を算出できるので、応募するしないの判断がしやすいです。今後のIEOに関しては、金融庁に関してもGMOコインに関しても、何らかの需給の開示はするべきだと思います。実際にこうして58%も当選するとは思わず投資して、損害を被る私のようなアホな投機家もいますので。
また、10億売り出して実際に琉球フットボールクラブ株式会社は、10億円を手にしています。2.2円で売ってますからね。今後は、この方々がどのように活動なさるのかも重要になってきます。有言実行できないものが多いと詐欺的になり、虚偽の理由で投資家から資金を集めたと訴訟になりかねません。
想定外その2:IEO抽選中にGMOコインにログインできない
結構、「あれ?」って思った投資家の方も多いのではないでしょうか?抽選が15時になっておりましたので、その時間にGMOコインへログインしようとした人も多いはず。
アクセスするとメンテナンス中の表示が。
まさか抽選中にメンテナンスになるとは思いませんでした。GMOコインの口座開設は、FCRコインへのIEO応募が目的。操作感などを掴むために、売買開始前に予習しておこうと思いましたが出来ず。
結局、GMOコインへログイン出来たのが2022年5月18日16時30分。もう取引開始だ!と思ったときでした。
今回は、当選分を30分以内に全てさばくつもりでしたので、かなり焦りました。この段階でやっぱGMOとは、どうも相性悪いと思っていた、積年のあれが確信に。GMOのSEO営業電話時代から印象悪い世代なもので。
想定外その3:GMOコインでFCRコインが売買できない

今回の問題がこちらです。16時40分開始と同時に成行、指値、逆指値、売り、買い。どの組み合わせで適正な取引数量を入れても、「取引可能な数量を超えました。」とエラーが出るのです。
16時40分から取引が開始し、2.2円に取引手数料と税金を付与した2.36円以上でさばければ十分だったので、必死こいてオーダーを出していましたが、全てエラー。
ブラウザを変えても、PCを再起動してもエラー。もはや、こちらの原因ではないと確信しましたが、板は流れていきます。なぜ、オーダーを出せる人がいて、私が出せないのか。全く理解できませんでした。
問い合わせに16時40分台からポストするも回答はありませんでした。
普通と言うかテック系のサービスで、新しいものリリースして、障害っぽいものが起きてるのに公式リリースやサポートの回答もなし。これがGMO、GMOコインって感じの雰囲気でさらに凹みました。
で、結局19時頃に適当に10FCRコイン成行売を出すとオーダーが通ったのです。どうやら何かしらデータベースをいじったようです。一応、全てキャプチャーも取ってますし、問い合わせの記録もあるので、補償の交渉をするつもりです。
おそらく、後述しますが1日最大取引数量のパラメーターカウントの仕様設計ミスかバグだと思っています。
例えば、最大発注量が1回10万FCRコインですが、10回1万FCRの発注を繰り返すと上限に達してしまいます。たとえ、これがオーダーとして通ってなかった(有効注文ではない)としてもカウントされる仕様だったのだと想定しています。
そして、問い合わせか何かで気付いたGMOコインは、回答もよこさずリセットした。ような状態に。
想定外その4:1日の取引最大数量の当日公開

IEO前にGMOコインが事前通知していた情報は、上記条件です。最小注文数量のみの設定です。ところが、FCRコインが取引所で上場すると、

なんと!1取引最大10万FCRまでで、さらに1日の最大取引数量が100万FCRまで。と言う条件が当日に追加になっているではありませんか!!!
この情報をIEO前に見ていれば、上場当日のみのトレードを想定していたら、100万FCRコイン=2.2円=220万の応募を目安にしていました。
こういった取引ルールをIEO上場してから出すのは、あり得ないでしょう。仮に上場前に既に表示されてあっても、気付くわけがありません。
ゲームのルールが当日告げられる金融ってありますか?最大注文が1回10万FCRって、今回の私のケースでは、売りさばくのに25回分のオーダーを必要とするわけです。API使っているわけでもないので、人間には無理ですよ。
さらに注目は、1日最大100万FCRコインです。私のケースでは、3日間売りさばくのにかかります。これらの条件を知ってたら、応募額を1日トレード可能分に限定してますって。ルール内で失敗するならまだしも、後から出たルールで損失を被るのはおかしい。
もし、1日最大取引数量や1回取引最大数量が、FCRコインリリース前に明示されていたよ!と言う方がいらっしゃればお知らせください。ホワイトペーパーや取引所PDFには、記載がありませんでしたので。
さらに!GMOコインやっぱりヤバいと思ったのが、こちらの表記

最大注文数量1回10万FCRコインは、同じなのです。ただ、こちらのWebページには最大取引数量が2,000万FCRになっているではないですか!
まず、これ試せる人ってほとんどいないと言うか、画面で試そうとしても「保有量が足りません」とか「資金量が足りません」のエラーが先に来て、テストしようがない。
Web上で2つの情報があって、片方しか見ていなくて片方の情報を信じてトレードした結果、損害が発生したらどうなるんでしょうか?間違えるはずが無い数値ですよね。100万と2,000万って。明らかにおかしいです。
IEO当日20時現在。まだGMOコインから回答はありません。もうおそらく明日でしょう。私が思うに、1日最大取引数量に関するバグか設計不備だと思っています。これが原因で取引出来なかった。
当初、10万FCRコインが最大だと知らずに、オーダーしていました。それも何度か。これがカウントされてしまったのでしょう。つまり、エラーでもカウントしてしまったわけです。
100万FCRコイン以上のオーダーを1回でも出すと、このバグに引っかかってしまうわけですが、この量を保有する投資家はかなり少ないので、同じ現象が起こる可能性かなり少なかったのでしょう。もしかしたら、私だけかもしれません。
GMOコインとFCRコインで係争の記録
私の個人的なGMOコインに対する言い分は、色々ありますが譲れないのが3点。
・16時40分の取引開始より、少なくとも19時まで取引が一切出来ないことによる損失補償
・1日最大取引数量、1回最大取引数量の当日開示に関する損害賠償
・1日最大取引数量の誤った情報開示による損害賠償
開始時に全てさばくつもりだったので、250万FCRコイン全部が1.8円~2.6円程度でさばけていたはず。仮に1日最大取引量が当日公開でそれに従ったとしても、100万FCRコインは売却できていた為、その買い取り補償を要求。
また、もし1日最大取引数量が2,000万FCRコインであるならば、250万FCRコイン全量の買取を要求したいと思います。こちらも売るものが誰かに渡っては、GMOコインに譲渡できなくなるので、現状1枚も売っていません。
また、16時40分から5分間の取引量が1,600万FCRコイン。その次の5分間が1,100万FCRコインの出来高ですから、250万FCRコインを成行で突っ込んでもさばける数量になります。さて、泣き寝入りになるのか、補償があるのか。もちろん、この先奇跡的に単価が上がっても、公募価格近辺で買取補償してもらいます。
多くのご要望をいただき、FCRコインの1日の最大取引数量を変更いたしました。現在は、変更後の上限まで売買いただけます。
・FCRコインの取引上限変更について ( https://coin.z.com/jp/news/2022/05/9375/ )
お時間をいただきましたことにつきまして、心よりお詫び申し上げます。なお、現時点で本件につきまして、補填などの対応の予定はございません。
検討違いの回答をしてきました。前回もGMOコインの対応がそうだったのですが、困りました。私が言っているのは、
・注文一覧に有効である注文がない状態であること(有効になり取消もない状態であること)
・注文する際に1回取扱量10万FCR未満の注文であること
・注文する際に1日取扱量100万FCR未満状態での注文であること
この状態で10FCR成行売りや買いを出しても「取引可能な数量を超えました。」とエラーが出ていたわけですから、どう考えてもおかしいわけです。
あと1往復して訳の分からん回答であった場合は、もう紛争機関へ駆け込むしかありません。しかし、補償が無かった場合、無駄に損失を広げて保有しているFCRコインも2重で損害で、かなり痛い。
理解できました。私が何故、トレード開始の16時40分から18時まで、どんな条件のオーダーも出来なかったのか?当初、1日取引上限カウントにシステムエラーがあると思っていました。でも、違うのです。
私が当選したのは、250万FCRコインです。予測ですが、これが実は「買い注文」扱いになっていたのです。
そうすると当選FCRコイン数が100万FCRコイン以上の投資家は、全員IEO上場日の16時40分からオーダーが出来ない状態でのスタートとなるわけです。
そして、GMOコインは、ちゃっかり「1日取引上限を2,000万FCRコインに変更した」とリリースしたわけです。この間、取引できる投資家と出来ない投資家が存在しており、これを正当化するのはかなり難しいと思っています。また、この数値は、最大当選数量が2,000万FCRコイン以下であることも示唆しています。
本来であれば(ありえない話ですが)「100万FCRコイン以上当選した場合、初日のお取引はできません」と言う注意書きが必要ですが、そんなの暗号資産取引・IEOであり得ないわけですから、確実にGMOコインは、想定していなかったはずです。今後、謝罪リリースがあるのかどうか見ものです。
GMOコインから回答が来る前に、ここまで予測できたので紛争機関として「一般社団法人 日本暗号資産取引業協会」に問い合わせし、平行して対応することにしました。「補償しない。上限は取っ払った」だけで済まそうとする姿勢は、明らかに投資家軽視でルール違反だと思います。取引条件の当日公開や変更も詐欺に近いものがあります。メールでの通知すらありません。
中2日経過しましたが、GMOコインと一般社団法人 日本暗号資産取引業協会の両方とも回答がありませんでした。紛争仲介機関の役割もろくに果たしていない業界団体とGMOコイン。テック系や金融系で2営業日放置って普通におかしい。一事が万事、おかしいってことなのでしょう。週をまたぐことになりました。
IEOの割当につきましては、日本円の払い込みによる販売(お客様にとっての購入)となり、【取引所(現物取引)】における取扱銘柄であることを開示情報にて明記させていただいているものとなっております。そのため、FCRコインの当選数量(購入数量)によって、当社サービスにおける最大取引数量に達してしまう場合、当日中それ以上取引いただけません。先にご案内差し上げました通り、こちらに関しましては多くのご要望をいただき、FCRコインの1日の最大取引数量を変更いたしました。・FCRコインの取引上限変更について ( https://coin.z.com/jp/news/2022/05/9375/ )
であるならば、なぜ1回取引数量10万FCRコインを超えた売買であり、1日最大取引数量100万FCRコインを超えた購入250万FCRコイン(お客様にとっての購入。ないし当選)が1取引で出来たのでしょうか?そうなるとIEO当選=通常の買い注文の扱いであるならば、100万FCRコイン以上を当選させることすらおかしくなるわけです。
さらに言っていることを正当化するには、取引履歴上に1回取引数量10万FCRの購入履歴が当日10回(1日最大100万FCRコイン)無いとおかしいですよね?ここでは、「1つにまとめて表示する権利がGMOコインにあった」などと言うのでしょうか。GMOコインは、投資家にルールを適用しながら、自らそのルールを破ると言う。この仕様やルールを正当化するにしても詭弁でしかない。
一般社団法人日本暗号資産取引業協会からは、連絡ありません。おそらく、業界団体なので対象の事業者へ問い合わせが申し送りされるシステムで、投資家にとっては、この団体全く意味無さそうです。業界団体として稼げるように、守れるようにする団体でこういった不祥事には、対応しないようです。
特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)に紛争解決の依頼を出しました。あとは、本案件の動向に応じて、議員陳情・金融庁・雑誌・メディアとアクセスしていきたいと思います。
その後、特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)から連絡がすぐ来ました。この案件で最も対応が早かった。ただ、暗号資産の現物取引については、対象外なんだとか。デリバティブが対象で現物は対象外・・・なぜ現物が対象外?意味が分かりません。
また、担当者から「暗号資産取引業協会へ問い合わせてください」とも言われました。
と言うことで、残るは一般社団法人日本暗号資産取引業協会からの回答待ちですが、日本弁護士会の金融ADRがあるそうで、暗号資産の業界団体からの回答により、日本弁護士会金融ADRの申立てをしようと思います。
とりあえず、善は急げと言うことで金融庁へ投書しておきました。GMOコイン想定不備のFCRコインで損害が発生している方がいらっしゃいましたら。下記より投書をお願いします。きっと声が増えれば届くことでしょう。
https://www.fsa.go.jp/opinion/
1.需給非公開の問題(投資家のリスク拡大)
2.1回取引最大数量の上場後開示(保有数量による投資家間不公平と機会損失拡大)
3.1日取引最大数量の上場後開示と数量妥当性(保有数量による投資家間不公平と機会損失拡大、リスク増大)
4.IEO当選分も1日取引最大数量に含まれるGMOコインの詭弁(GMO側が自らルールを超えて顧客口座で売買実行)
現在、対応方針について社内にて協議をおこなっております。対応方針について決定し次第、会員ページ内の「お知らせ」にてご案内いたします。
サポートの姿勢が変わりました。若干の軌道修正をしているようです。ただ、GMOですのでぬか喜びはせず、関係各所・投資金融メディアなどへのコンタクトを行い、健全な暗号資産業界の発展を推進すべく、問題提起を行ってまいります。
解決しました。
