FCRコインってどうなの?GMOコインのIEO第一弾

GMOコインFCRコイン

ぽんつ
ぽんつ

個人的には、コインチェック第二弾IEO(今夏)のフィナンシェトークン待ちで、日本株・米国株も荒れ狂う相場の中、弾を確保し温めていました。が、GMOコインがIEO第一弾と言うことで念のためチェック。

各種ソースに関しては、下記より最新の情報をご確認ください。

GMOコイン:https://coin.z.com/jp/corp/product/info/ieo/

販売開示情報:https://coin.z.com/corp_imgs/product/info/ieo/sales_and_handling/FCRyukyuCoin_sales_and_handling.pdf

ホワイトペーパー:https://coin.z.com/corp_imgs/product/info/ieo/whitepaper/FCRyukyuCoin_whitepaper.pdf

FCRコインのIEO概要

FCRコイン

銘柄名:FCRコイン(FCR)

募集期間:2022年4月27日(水)定期メンテナンス後 〜 2022年5月18日(水) 14:59

販売総量:450,000,000 FCR

IEO募集価格:2.2円 / FCR

1口あたりの数量:2,500 FCR

最小申込口数:1 口

最小申込金額:5,775円(手数料を含む)

最大申込口数:9,000 口

最大申込金額:51,975,000円(手数料を含む)

申込金額拘束日時:2022年5月18日(水) 15:00

抽選日時:2022年5月18日(水) 15:00

割当日時:2022年5月18日(水) 16:00

手数料:購入金額の5%

2022年5月18日までの募集期間なので、あと2~3週間ほど。販売総量が4億5千FCRとなり、募集単価2.2円なので9億6千8百万の時価総額上場となりそうです(ロックアップ数量除く)。

1口あたり2,500FCRなので、1口5,500円に手数料が入り5,775円。最低1口から抽選に応募できます。最大の申し込み口数は、9,000口となり手数料込みで最大5,200万円まで抽選応募が可能です。

資金拘束は、抽選日である5月18日のみとなっており、抽選に応募した段階では資金が不要。まあ、1回で5,000万振り込める人と言うか、1回で5,000万振り込める金融機関って店頭とかそう無いので、ネットバンクで1,000万×5日だとしてもGW明けから資金集中する感じになりそうですね。もし、満額応募するのであれば。

コインチェックのIEOは、度々延期や遅延があったので、GMOコインのIEOでは、資金拘束→抽選→割当完了までがたったの1時間で行われる予定になっています。どうなることやら。

手数料に関しては、コインチェックの8%より安く5%。それでも5%ですからね。他の金融商品で買った瞬間に5%損する商品ってなかなか無いと思うので、かなりの手数料です。

FCRコインのIEOにおける注意点

完全抽選

満額の9,000口応募しても全て当選するわけではないのですが、うっかり応募者が少なすぎて全量当選してしまう可能性もあるので、若干怖いですが抽選です。もちろん、口数が多ければ多いほど当選確率が高くなります。

40日間のロックアップ

これが謎。IEO後の40日間は、トークンの送付が出来ないそうです。おそらく、GMOコインの画面上では、当選口数が表示されるものの裏側の処理(ブロックチェーン側)をその期間でやると言うことなのでしょうか。

個人的には、この40日間と言う1か月以上のロックアップが少々気になっていて、トレードできないと投機熱が冷めないかと勝手に心配しています。

ただ、これはトークンの送付=売買できない。と言うわけではないのかもしれませんので、取引所ではトークンの送付?売買?が出来るかもしれません。

FCRコイン発行者の情報

発行者の名称:琉球フットボールクラブ株式会社
所在地:904-0012 沖縄県沖縄市安慶田5丁目1番16号
会社法人等番号:4360001017029

沿革・事業内容

琉球フットボールクラブ株式会社は、2003年に沖縄県初のJリーグ参入を目指すサッカークラブとして発足し、2006年に沖縄県のクラブとしては初の全国リーグ(JFL)に昇格し、2014 年に日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)加盟を果たした。攻撃的でエキサイティングな「琉球スタイル」のサッカーを確立し、2018年には、J3リーグ史上最速での優勝を実現し、J2リーグ昇格を果たした。現在、J1リーグ昇格に向けて様々な活動を展開している。プロサッカーチームFC琉球の運営や沖縄県内でのサッカー競技の普及、選手育成活動、また各種地域貢献活動等の企画・運営を行っている。

財務状況

【純資産の部】
資本金(資本準備金含む): 318,650(千円)
利益剰余金 : ▲224,460(千円)
負債純資産合計: 377,316(千円)

【損益計算書】
売上高:641,036(千円)
売上原価:33,105(千円)
販売費・一般管理費:738,328(千円)
営業損失: ▲130,397(千円)
経常損失: ▲127,417(千円)
当期純損失:▲127,867(千円)

考察

直近期でのPLで年間1億2,000万の赤字。決算書を見てないので何とも言えませんが、発行母体の財務状況は、よいとは言えなそうです。利益余剰金も2億円のマイナス。IEO発行母体が新設会社だと、資本金の額でどのぐらい持つのかが調達金額で予測できるものの、今回は、設立して10年以上の会社。IEOで資金調達して溶かして終わりの可能性が十分ある案件かもしれません。ポジティブに見れば、J1昇格で跳ねる可能性はある。

株主構成

発行済株式総数:7,415 株 

株式会社 FCR マーケティング
保有株式数 : 1,950 株(保有比率 26.3%)

東京建物株式会社
保有株式数:800 株(保有比率 10.8%)

その他の株主
保有株式数:4,665 株(保有比率 62.9%)

考察

筆頭株主が株式会社FCRマーケティング。2016年11月設立の会社で資本金1億4,621万円。この会社の株主構成は不明です。東京建物は、なんでしょうね。アリーナ建設などの関係でしょうか。あとは、そのほかの株主で63%と小口株主が多数いるのか。大株主を隠しているのか不明です。

FCRコインの用途

(FC Ryukyu Coin の主な機能・用途等)
・トークンパートナーとしての権利獲得
・選手及びチームに対する FC Ryukyu Coin の送付機能
・サッカークラブ運営における投票決議への参加権利
・NFT を活用したデジタルコンテンツの購入(将来的な機能として検討中)
・FC Ryukyu Coin を用いた沖縄経済の活性化、および選手育成の受け入れ等(将来的な機能として検討中)

考察

クラウドファンディング的に純粋に琉球FCを応援したい人が、GMOコインの口座を開設して、IEOに応募するってかなりハードル高いと思っています。そんな少数派の方には、トークンパートナー権利、選手への送付、投票、NFT購入などに使うのでしょうが、投機家の人は、ストーリーが重要であり少々パンチが弱い。

FCRコインの追加販売

現時点で追加販売の予定なし(発行総量:1,000,000,000枚)

公募価格での時価総額22億円分

考察

10億枚の発行で単価2.2円計算だと時価総額22億円となります。追加発行が無いので、投機家向けには希釈しにくく買い占めにより価格影響力が大きいとも判断できます。

発行者保有の総量

発行済数量 1,000,000,000 枚の内、チーム自己保有とアドバイザー報酬の 550,000,000 枚が発行者の保有となり、以下のように分配される。

1.チーム自己保有:350,000,000 枚(35.0%)

発行者に分配され、IEO 実施後 1 年毎に 70,000,000FCR がアンロックされる。新たなコンテンツホルダー、及びユーザーのプロジェクトへの参加促進のために使用される。

2.プロジェクトチーム報酬・アドバイザー報酬:200,000,000 枚(20.0%)

発行者に分配され、開発チームへのインセンティブに使用される。なお、プロジェクトチーム報酬・アドバイザー報酬の保有分は、原則、トークンセール後 6 か月間のロックアップ期間を設けて、6 か月後に初回の配布を行い、その後は 3 か月に 1 度の配布を予定、3 年間て゛配布を完了する計画になっている。 なお、一部のプロジェクトチーム報酬・アドバイザー報酬については、ロックアップ期間を設定しない。

考察

IEOで投資家に45%。発行元が55%と言うイメージ。「40日間トークン送付禁止」が売買禁止なのかどうかが不明である為、何とも言えないが黄色いプロジェクトチーム・アドバイザーは、180日間のロックアップが明示されている。となると、初回から売買出来た場合、発行元の売り圧力が最初から加わるのかどうかが重要となりそう。

資金使途

■40% FC 琉球のチーム運営・強化費・育成費
J1 リーグ昇格を目指す FC 琉球のクラブ運営、チーム強化(選手獲得)、アカデミー育成強化(FC 琉球高等学院の奨学金制度充実など)に活用される。


■40% FC RYUKYU SOCIO システム開発・運用・マーケティング費
FC Ryukyu Coin を活用した FC RYUKYU SOCIO アプリケーションの初期および追加開発・運用、マーケティングによるユーザーの拡大、FC Ryukyu Coin を利用する新規加盟店やコンテンツ獲得などエコシステムの拡大に使用される。


■12% FC Ryukyu Coin 発行・運用費用
FC Ryukyu Coin の発行・安定運用において必要となる、暗号資産交換業者への発行手数料や法務・会計周り費用

■8% 予備費用
予備費用として保管される

考察

売却分が@2.2円換算で10億円であることを考えると、%をそのまま千万円単位で考えらえる。発行元の年間赤字が1億4,000万程度なので、チーム運営に4億。FCRコイン開発・運営・マーケティングに4億。FCR発行関連フィーに1.2億となり、J2サッカーチームの経営を3~4年延命できる程度の資金調達になりそう。

FCRコインまわりに4億円。証券まわりに1.2億の合計5億円を暗号資産に投下し、得られるのが4億でありリスクゼロで得られるとは言え、ものすごい燃費の悪いスキームのようにも見える。

FCRコインのトークンパートナー特典

考察

具体的にどうやってどのぐらい試合へ招待されるのか。ロゴ掲載権の詳細。ファンミーティングの概要など、何も詳細がないため、現時点ではほぼ妄想の域。

これで投資するのは、なかなか難しいものの全試合の無料観戦チケットが届き、保有数に応じてロゴを掲載する大きさと場所がランクで決まるとすると、広告費用としてとらえることもでき、企業によっては、1,000万でFCRコインを買って保有し続け、ロゴを掲載し続ければ年数が進めば進むほど、広告掲載単価も年数分で下がる為、悪くない広告になる。

仮に1,000万払い、5年間保有し、毎年のユニフォームに自社のロゴが掲載されれば年間200万の広告費用投下。それに対して、新聞や雑誌、テレビ等の露出やSNSでの露出を考えると安い投資とも言えそうだ。

ただ、それだと運営元が効率よく儲けられないので、純粋な広告費用を企業からもらう枠が一番いいところ(胸や背中)だろうとは思う。FCRコインならせめて腕のワッペンぐらいだろうか。ともあれ、「ロゴ掲載権」はひと悶着ありそうだ。

もしかしたら、虚偽・過大な内容で投資させたとして、問題になってもおかしくないだろう。

FCRコインはどうなのか?

パレットトークンは、上場時800億円の時価総額を捉え、100億円台に落ち着いた。「沖縄」「サッカー」とこの2つのジャンルでいくらの時価総額を狙えそうか?そこが投機の判断となりうるかもしれない。

若干、健全な表向きの長期投資で見れば、J1昇格まで保有し続けることだろう。J1であれば、さすがに20億の時価総額は超えてくる・・・はず。さらに、FCRコインを「琉球」と名前が入りながら他のエリアのFCチームが採用するとなれば、少しは盛り上がる。と言うか名前しっかり考えろよと思うが。

どちらにせよ抽選であるので、全額無くなっても困らない金額でベットし、上場後3日以内に元本確保で残りは1か月程度で処分でもいいし、公募割れするようであれば初値売りで損失確定でもいい。

沖縄の企業であれば、広告名目で投資しても面白いと思う。本当にユニフォームの広告面を買えるのであれば、沖電や沖縄セルラーとかが1億でFCRコインを買えばいい。

応募期限は、5月18日なのでよく悩み投機を張るかどうか要検討。

GMOコインのサポート回答(2022.05.06)

ホワイトペーパーと売買書面を見て、理解できない部分があったので問い合わせしました。

GMOコインでは、いつからFCRコインを売買できますか?
FCRコインにつきましては、【取引所(現物取引)】にて2022年5月18日の16:30~17:00に取扱開始予定でございます。

ん~。抽選、配布、売買開始のタイミングがかなり詰まってる感じですが、とりあえず抽選に当選したらその日に売買が出来るようになるらしいです。なので、当日抽選で当日IPO的な上場初値売り(指値売り)も出来なくは無いかもしれません。いずれにせよ、投機の結果が1日で出そうです。

40日間送付できない=GMOコイン内で売買出来ないと言う意味ではないですね?
ご認識の通り、FCRコインの外部への送付につきましては、割当後、40日間は送付いただけません。

この前後の文脈で「40日間送付出来ない」ってことは、「送付できるようになる」=「ウォレット」or「他取引所」or「投票・アンケート・投げ銭」などがリリースされると言うことですね?。これに関しては、分からないと回答。

当たり前ですが、送付できないようにする意味って、送付できるところが無いと意味をなさないわけで。仮にアンケートの投票だったり、選手への送付だったとしてもウォレットに近いアプリがなければ、GMOコイン内の管理画面上で①に投票するならこのアドレス。②に投票するならこのアドレス。

などでアナログに集計し、⑩の選手にコインを送るならこのアドレス。とGMOコインで完結できなくもないわけで、少し恐ろしいですね。

PLTで送付のガス代が高すぎて、少額の運用ではステーキングすら出来ない事態になってますから、はたしてファンがFCRコインを買って、数千円になりそうなガス代を払って送るのでしょうか?

う~ん。「沖縄」「サッカー」「GMO」にサポートの煮え切れない微妙な塩対応で、参戦が遠のいてきました。

ただ、抽選日に限り約5億枚の2.2円で時価総額10億計算になるので、2.2円の20%上昇で2.5円ぐらいで刺されば十分だなとも思うがどうなることやら。

応募総額・倍率を問い合わせ(2022.05.09)

「抽選」と謳いながら全額当選するリスクは、取引所が負うべきだと個人的に考えています。取引所は、内部の数値を見れるわけですし、それを公表しないと言うのは、全く投資家保護に当たらない。

抽選だと思って応募したら、全量当たってしまった責任は、はたして投資家にあるのでしょうか?それともファントークンだからと投機目的で購入するのが間違っているのでしょうか?

国内IEOの2回目としてちょっとしっかりしてほしい。GMOがやらかすのか・・・あと1週間。

当選した結果とトラブルはこちら↓

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