Palette Token(PLT)のIEO結果

パレットトークン

2020年末ぐらいから初めて暗号資産への投資(投機?)にトライ。ちょうど熱狂的に相場が上がり、日本市場の取引所に上場している暗号資産なら、どれを買っても上がる。そんな時期でした。ビットコインも過去最高の700万を記録。

ただ、税制面でやはり雑所得になるので、総合課税で税率20%に抑えるのは至難の業。年間所得が何もない人でも最大300万程度の暗号資産利益に抑えないと無理。そう考えると益出しが難しいのと損益通算出来ないので、どこかで損失が出ると取り戻せない。

最悪のケースが益出しした翌年に損失が出ると大幅にマイナスになること。税金を払う為だけに暗号資産売買をしている。なんて状態にもなりそうだなと考え、結果的にピークで暗号資産からは手を引いていました。

そんな矢先に最高値から50%減の2021年7月相場。そろそろリバウンドかなと思う時期に何やら聞きなれないフレーズ「PLT」と「IEO」。儲かりそうだと言うよりも、面白そうだなと思ったのが本音。日本初のパレットトークンIEOに参加したいと思い、応募した結果のまとめです。

パレットトークン(PLT)とは?

「パレット(Palette)」は、デジタルアイテムを発⾏・管理・流通するためのブロックチェーンネットワークです。ユーザーはデジタルアイテムの所有権の移転及びアプリケーションでの活⽤を⾃由に⾏うことができます。過去にインターネットの登場によって情報がデジタル空間に持ち込まれ、現在はビットコインの登場によって通貨のデジタル化もまさに実現されようとしています。さらに、イーサリアムの登場によって通貨だけに留まらない様々な価値がインターネット上で流通し始めています。⼀⽅で、イーサリアムは様々な事業領域及びビジネスモデルで活⽤されているため、需給の変動によるガス⼿数料の⾼騰や不安定性といった課題も認識されています。パレットでは、独⾃のブロックチェーンであるパレットチェーン(Palette Chain)上でデジタルアイテムをノンファンジブルトークン(Non-Funjible Token, NFT)として取り扱うことができます。パレットチェーンは、エンターテイメント領域におけるデジタルアイテムの発⾏・管理・流通に特化したブロックチェーンであり、ビジネスモデルに合わせた設計が⾏われています。さらに、パレットチェーンはイーサリアムをはじめとする複数のブロックチェーンとの接続が可能であり、NFTの発⾏及び流通のハブとなるクロスチェーンプラットフォームとしても機能します。また、パレットを分散型プラットフォームとして安定に運⽤するため、暗号資産パレットトークン(Palette Token, PLT)を発⾏します。NFTと暗号資産という2つの新しいアセットの利⽤基盤を整備することで、⽇本が誇るコンテンツ産業をブロックチェーン技術によりアップデートすることを目的としています

パレットトークン ホワイトペーパー Ver1.0

まあ、よく分からないですよね。金融商品って頭の良い人たちが作っているんだな。と言うのが毎度よくわかります。詳細を知りたい方は、パレットトークンのホワイトペーパーを読んでみてください。

応募する前に44ページ全文を一応熟読しました。リスクに関してもしっかりかかれており、発行元の法人の出資関係や代表者などの情報も書かれています。また、いつ価値の希釈が起きる可能性があるのかも記載されています。

IEOとは?

IEOとは、イニシャル・エクスチェンジ・オファリングの略で企業の資金調達方法の1つだと言えそうです。PLTも発行元が株式会社Hashpalletと言う法人で自らトークンを作り、それを投資家に売ったりすることで資金調達を行います。つまり、IEOは企業が作成したトークンを取引所で売買できるようにする。トークンの上場を意味していると言っても過言ではないかもしれません。

今回のPLTのIEOは、下記のような販売時開示情報があります。

  1. 発行者 :株式会社Hashpalette
  2. 発行トークン :Palette Token(PLT)
  3. 総発行枚数 :1,000,000,000 枚
  4. 販売総数 :230,000,000 枚(総発行枚数の23%)
  5. 販売総額 :931,500,000 円
  6. 申込開始日時 :2021年 7月 1日 午前12時00分
  7. 申込終了日時 :2021年 7月15日 午後06時00分
  8. 申込取消/変更 :不可
  9. 販売価格 :4.05円/PLT
  10. 払込通貨 :日本円
  11. 申込単位(1口) :1,000 PLT
  12. 申込上限口数 :2,400 口
  13. 申込金額 :1口座においてPLTの申込総数に販売価格を乗じた金額
  14. 手数料率 :8%(消費税含む)
  15. 手数料 :申込金額に手数料率を乗じた金額(消費税含む)
  16. 払込金額 :申込金額と手数料の合計金額
  17. 日本円ロック :申込時口座にある払込金額相当の日本円は当社によりロックされる
    (ロック期間中は、外部送金及び暗号資産の購入等への利用不可)
  18. ミニマムキャップ:609,000,000 円
  19. 販売成立条件 :申込金額の総額がミニマムキャップ以上になること
    (不成立の場合には6ヶ月以内に再度販売期間を設定する予定)

また、販売時開示情報は、コインチェックが実質上場審査を行うことになる為、ホワイトペーパーとこの資料は必読と言えそうです。改めて思うのは、やはり発行元の株主やステークホルダーをかなり潤す内容だなと感じます。準備やノウハウ、リソースが投入されるので当たり前と言えばそうかもしれませんが、それ以上です。

しかも、今回第一号ですからIEOのスキームやドキュメントのテンプレートが出来上がります。技術的にもそうでしょう。今後、IEOの手間やコストが下がっていくはずですので、企業を上場させるよりも簡単に資金調達やオーナー利益を獲得できることになりそうです。ただ、陳腐化していき未来永劫続くわけではありませんが、最初のうちはソーシャルレンディングのようにみんなハッピーでしょう。

IEO応募

と言うことで日本初のIEOに参加すべく、申し込みを検討しました。内容を読む限り、米国のSPAC上場を超える不確定要素がありすぎて、ギャンブルの中のギャンブルと言えるキングオブ投機と言っても過言ではない。ただ、需給によるので抽選に漏れた方々が買ってくれれば、ある程度の相場は形成されるはずです。

これは、株式上場IPOだとなんちゃって需給申告の為、投資家が価格を提示しますがコインチェックIEOだと、今回は、投資家の応募金額を事前に公開する手段を取っていました。つまり、募集金額よりも多い申し込みで抽選になるということは、需要が供給を上回っており、かなりの確率で上場初日。つまり、初値が上がることを意味しています。

ポンツ
ポンツ

抽選になっているのであれば、全額当たるはずはない。2,400口が上限なので、きりよく1,000万分ぐらい応募しておこう

と言うことでたまたま、自由になる金額(投資していないお金)が手元にあったので上記のように2,286口で総額約1,000万円分をIEOに突っ込みました。ちなみに、応募する金額は、コインチェックの現金残高としてなければならないです。つまり、見せかけの応募はできず、応募金額を用意する必要があります。

さらに抽選日までその金額がロックされますので、暗号資産を購入したり引き出すこともできません。

IEO抽選結果

抽選日当日・・・時間になってもメールが来ませんでした。そして、ネットで検索すると取引履歴・入出金履歴で見れると書いてあったのでアプリで見ました。

ポンツ
ポンツ

何!IEO PLTで全額返金になっている!ハズレたか・・・なら、暗号資産で運用はしないので引き出しておこう。何で上限近くまで申し込んで全部外れるんだろう。凄い人気だな。

と証券会社のIPOで散々外れている人間としては、外れることに慣れておりスルーしていました。ところが

おおお!まさかのシステムトラブルだったのか。2,286口申込して113口当選したので、単純な当選確率は、きっかり5%です。100口応募していれば5口ぐらい当たりそうですね。IPOよりかは、断然当たる抽選だったということになりそうです。

この後、お金を再度コインチェックに入金して、当日に処理され購入が完了しました。

PLTの販売結果

ご丁寧にIEOの販売結果もコインチェックは開示していました。


(1) 当該販売期間の終了時点における新規暗号資産の総発⾏量
1,000,000,000 PLT


(2) 当該販売期間の終了時点における払込総額等の合計
1,005,438,096 円
※販売総額と販売手数料(消費税込み)の合計額

(3) 当該販売期間の終了時点における新規暗号資産の販売総量
230,000,000 PLT
※予定販売総量に対する割合:100%

(7) 販売期間の終了時点における発行者及び関連当事者が保有する新規暗号資産 の総量及びその内訳
発行者である株式会社Hashpalette(以下、「発行者」)はチーム保有分として270,000,000 PLTを保有しています。(注1)「エコシステム報酬(340,000,000 PLT, 34%)」のうち、「ユーザー報酬分」として68,000,000 PLT(総発行量の6.8%)がネットワーク開始後6年間3日ごとに積み立てられます。「ユーザー報酬分」はユーザーやコンテンツ保有者へのインセンティブとして使用され、その配分を行う権限を発行者が有しています。発行者自身は「ユーザー報酬分」の配布を受けることはできません。
(注2)「パートナー報酬(120,000,000 PLT, 12%)」は、ユーザーやコンテンツ保有者、暗号資産交換業者へのインセンティブとして使用され、その配分を行う権限を発行者が有しています。発行者自身は「パートナー報酬」の配布を受けることはできません。


(9) 申込倍率 (申込金額合計/販売総額) 24.11 倍
※申込金額合計:22,455,403,200 円
販売総額:931,500,000 円


(10) 申込口座数 63,853 口座

結果を見て正直びっくりしました。申し込み総額が225億円もあったことです。申し込み金額を見ている内部関係者は、上場時の需給が分かりますからこっそり友達に「PLTのIEO。上場したらとりあえず成行買い」と伝達できそうですね。もちろん、法的・倫理的に問題はあるでしょうが、こういう話はどこにでも転がってるでしょう(上場暗号資産がどれになるのか。と言う情報も)。

上場時上げで2倍売り。上場時に張り付く必要はありますが、抽選に外れても上場初日で稼いだ人は多いでしょう。この手法は、次のIEO時にも使えそうですので、準備して挑む人は多いかもしれませんね。既知の投機手法より、確率は高いはずです。

コインチェックIEOの口数抽選

個人的にこれを知りたかったのですが、ホワイトペーパーや各種資料にも書いてあったのかなかったのか。どうやって抽選になるのか事前に分からなかった。

最終的には、口数抽選と言うことでした。つまり、上限口数で応募すれば、当選確率も高くなるということです。SBI証券のIPO申し込みと同じですね。フリーのお金を突っ込んで、金額が多い人のほうが有利。そういう抽選方式です。ただし、コインチェックのIEOの場合、上限口数が決まっているのである意味良心的です。

1口応募した人と2,400口応募した人で比較すると1口応募の人は、99%当たりません。1,200口応募で33%。そう考えると最大口数で勝負しないとほとんど当たらないということになりそうです。今回の抽選では、口数ベースで個人的に5%の当選確率でした。ちょっと高いかもしれませんね。

次回のIEOでは、この内容も加味されて1%ぐらいにまで確率が下がりそうです。もしくは、コインチェック側が抽選の方式を変えてくるかもしれません。広く当選させる場合は、上限を低くすればよいでしょうから。

PLTのIEO初日

取引件数(2021年7月29日12:00~14:59):約2.7万件
売買代金(2021年7月29日12:00~14:59):約24.8億円
最高値:46.1290円
終値(2021年7月29日12:00~7月30日8:59):26.8000円

チャートの図をブログに入れようとアクセスしたら、ちょっとふいてました。4円から33円ですから約8倍になります。2日で800%ですから、投資の世界ではありえないですね。まさにギャンブルです。

初値に関しては、IPOと規模間が違って需給の問題もあるので6円近辺でしょうか。初値売りだったとしても4円から6円で50%上昇していますので、IEO初値売り戦術だったとしてもリターンが50%です。

コインチェックの管理画面からでは、板注文と言うか指値注文しかできず、成行はAPIを使わないとできません。その為、こんなところでスキャルピングのテクを使う必要はないのですが、PCであっても現物売買が難しいです。アプリでオーダーってどうやるのレベル。逆を言ってしまうとAPIで作れれば、高頻度取引が有効な市場である可能性もありそうです。

IEO後の値動きを考えると、初日に関しては、がっついてる層と利確層があるので値動きが多少ある。ガチホ層もあるので、もしIEOトークンを買うのであればIEO翌日がベストかもしれませんね。今後はどうなるか分かりませんが、しばらくはIEO流行で最初から下げで公募割れなんてのも少なそうです。

本当は、抽選当たった人がしばらくガチホするだけで、価格は上がっていくんですけどね笑。と言いつつ5倍の20円台から利確を進め、元本回収。

半分以上、利確。実質50万円→150万円で2日で300%リターン。十分です。手取りは、税金でだいぶ持っていかれるわけですが。

パレットトークン(PLT)のIEOまとめ

企業の資金調達手法としてトークンを発行し、トークンを上場させるIEO。コインチェックが企業の審査をしっかりし、相場が維持される限り、IEOは当選すればリターンが間違いない金融商品になりそうです。今回は、ビットコインも含め反発相場の中でのIEOだったので、暗号資産の相場的にはよい環境だったと言えます。

たとえ抽選に外れても、公募価格近辺で買えばリターンもかなりの確率で狙えそうです。投資家がほぼ日本人だけなので、限界はあるかもしれませんがセカンダリーとしても魅力的。その後の実需に応じてガチホ勢と新規投資家が増えれば価格も上がっていきます。

あとは、パレットトークンで言えば、段階的なロックアップ解除のようなタイミングです。ホワイトペーパーを見る限り、とりあえず上場から6か月後から放出が始まるようです。つまり、2022年1月には、実需面で変化する可能性があるということになります。

考え方としては、情報漏洩や障害、欠陥など波風が立たないと仮定したら年内は、個人の税金と相談でどのぐらい利確するか。さらに放出前タイミングでどのように反応するか。の2つありそうです。

値動きを見ているとやはり投資家と総額が小さいだけに動くときは、かなり動いてしまう。逆にこれを狙って高めに刺して置き、元本確保するなり利確なりに使ったほうがよいかもしれません。ちなみに50%の価格上限があるようで、40円の時に60円で注文しようとするとエラーになります。50%値が動くのは、IEO直後ぐらいですから上限で少し刺しておくのもあり。

次回のIEOは、何になるのか。いつになるのか分かりませんが投機としては、面白い商品ではないでしょうか?

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