ジュニアNISAのメリット

ジュニアNISAのメリット

ポンツ
ポンツ

もっと早くジュニアNISAを始めておけばよかった。と思うぐらいメリットがありました

2016年1月からスタートしたジュニアNISA。もう5年も経過してしまいました。ジュニアNISAの制度自体は、金融庁のホームページが情報的に確実でポジショントークもないのでお勧めです。

ポンツ的にジュニアNISAを始めて3年経つが、やはりメリットが大きいのでご紹介しておきたいと思う。また、制度的な内容は、金融庁のジュニアNISAページを見ればわかるので、ほぼ割愛する。

また、制度が2023年に終了予定となっているが、個人的には法改正され、内容は異なるかもしれないが継続されると考えている。

子供への愛の証

ジュニアNISAをやる人は、やはり子供がいないとやらない。当たり前だが子供のことを考えてのことだろう。教育費用に関しては、学資保険などもあるがちゃんちゃらおかしい。言い過ぎか。

知り合いで学資保険の返戻率が数%高くなるからと掛金全額を一括前払いで数百万払っている人がいた。

こちらも愛の証だ。だが、現金キャッシュで一括前払いで15年後の返戻率が120%だとすると、年間あたり単利で1%弱になる。どう考えてもジュニアNISAのほうが有利な面が多い。

学資保険でも貯金でも代わりに運用しても良いが、やはり出来ることなら確実に子供に教育資金を残したいと思うのが親心だろう。ジュニアNISAは、子供への愛の証だ。

原則、18歳まで引き出しが出来ない

子供の代わりに運用しておく。子供の代わりに貯蓄しておく。それもいい。だが、失敗したり途中で使ってしまったりと大人でも自制が出来ない人間は多い。それを防いでくれるのがジュニアNISAのメリットと言える。

ジュニアNISA口座に入れたが最後、引き出すにはデメリット(過去に遡り課税)が発生するので、「引き出せない」と勝手に頭に入れておくのが吉。何としても守るべきお金だからだ。

引き出しが出来ないと思えば、腹もくくれる。もう無いものとして生きていけばよい。

大学受験が終わったら明け渡す

制度自体は、18歳になったら引き出せるが親が引き出すのは辞めたい。可能な限り親が受け取ってしまうのは辞めよう。贈与税的な問題があるかもしれないし、無いかもしれないがそれはよくない。

なぜなら親の愛でせっかくジュニアNISAを使い、大事に育ててきた(お金も子供も)。その経過や証がジュニアNISAの口座に記録として残っているのだ。

そこから愛を感じてくれ。と言うのはおかしいだろう。だが、最終的には、学生時代に投資や運用、金銭管理が出来るようになってもらいたいものだ。

最悪な親と子供だとこうなるだろう。大学入学と同時にジュニアNISA口座を明け渡す。おそらく、投資信託や株、ETFなどジュニアNISAで購入できる金融資産がそこに並び、リターンが全てプラスのはずだ。

その銘柄は、親の思考そのものであり、子供がおそらく初めて見る銘柄になるかもしれない。それを渡すわけで「生活費は、ここから出しても良いし、バイトしてもいいよ」と言ったとする。

4年ないし6年間~8年で使うだろう金額を算出し、どのぐらい取り崩してもよいのか?取り崩すタイミングはどうするのか?そこらへんが分からず、遊びに使えばすぐ無くなるだろう。

大人の世界で言えば、宝くじにあたった人間、スポーツで億単位を稼いだ人間、相続でもらった人間、上場ないし会社売却で稼いだ人間。これらの人間の何割かが、資産が無くなるか自己破産することになる。宝くじに至っては、9割以上の当選者がお金を全て失うと言う恐るべきエビデンスが存在する。

それでも、早い失敗は、今後の人生の糧になる。「親が貯めてくれたお金を早々に使い切ってしまった」と思い、バイトと勉学に励めばよい。親の仕事は、明け渡して終わりである。

筋がいい子供は、一切手を付けずにバイトや奨学金でなんとかするだろう。どうしても足りなかったら取り崩す。これが一番正解なのだ。正解と言えば、そのお金で起業して成功すると言うシナリオもあるが。

ジュニアNISAの本当のメリット

金融所得の非課税メリットよりも贈与税が非課税になるメリットも無視できない。ジュニアNISA最大のメリットが年間80万円を掛けられて、最大5年のMAX400万円分を非課税で運用できるのがメリット。

2023年12月末以降、当初の非課税期間(5年間)の満了を迎えても、一定の金額までは20歳になるまで引き続き非課税で保有できます。

金融庁

今からだと2021年、2022年、2023年の3年間で最大120万円となるが、法改正によりジュニア積立NISAなどが登場する可能性や、そのままの内容で延長する可能性もある。

年80万、最大400万で非課税運用

配当・利息

非課税枠で購入された株やETF、投資信託から支払われる配当・利子所得が全て非課税

これは、割かしイメージしやすい。例えば、分配が多いRIETの投資信託を購入すると分配が全て非課税になるので、毎月数千円が非課税で入ってくる(元本払戻金はもともと非課税)。あふれた分は、翌年のジュニアNISA運用に回すのが吉。溢れたままだと利息も付かないので無駄になってしまう。複利を狙いにくいのがジュニアNISAの特徴でもある。

値上がり益

利確した際の売却益。もしくは、期間超過時の取得価格の切替。

売却益はイメージしやすい。A株を100円で買ったが少し経ったので、200円で利確した。この場合、100%上昇したことになり10年で割っても単利で10%と十分な成績。運用は終了し放置した。

このケースだと売却益が完全非課税なのでまるっと利益となり、よいシナリオ。

もう1つは、期限超過。例えば、B株を100円で買い、非課税枠で子供が18歳になった時に売却せず、持ち続け特定口座に振り替えとなった場合、取得価格は、非課税期間の最後の価格になります。

つまり、B株100円が非課税期間の終わりに1,000円だった場合、取得価格が1,000円となります。この状態であれば1,000円で売れば利益もゼロと言うことになり、実質非課税で受け取れるイメージ。

ここからさらに1,000円が1,100円になった時に売ると100円が利益となり、100円に対して約20%の税金がかかることになります。

よって、ジュニアNISAのメリットとしては、子供が途中で売っても売らなくても、その時までの節税効果は発揮すると言うことになります。

掛金のコントロール

制度上2023年までとなっているが、実際どうなるかは分からない。ただ、年額80万円、最大400万円で5年と言う条件があるだけで、この範囲内なら掛金のコントロールができる。例えば、今年は30万だけ。その30万が60万になったので、利確し翌年は80万で。

などと範囲内であれば、掛金のコントロールが出来るので、無理なくスタートが出来る。と言うのも大きなジュニアNISAのメリットだと考えている。それこそ、投資がうまい人がいたら、ジュニアNISA資金を50万円でスタートし、最大額400万円まで増やして、さらに長期運用へ移行した。

と言うスペシャルなルートを通ることもできる。

ジュニアNISAメリットを引き出す銘柄選び

ジュニアNISAのメリットを最大限活かすなら、どちらかと言えば配当や分配が極力無いものを選びたい。なぜなら、最大400万円までしか非課税枠が無いので溢れた現金は、寝かせることになってしまいます。

「それでまた運用すればいいじゃない?」と思われるかもしれませんが、特定口座であふれた分を運用し、親が勝手にやってしまうとジュニアNISA外になってしまうので、これまた別の問題が発生する可能性が出てきますので、おすすめできません。

誰しも15年後や10年後など分かりませんから、基本的には指数投資になるかと思います。これからのアメリカの力。中国やインドの行方など本当に分かりません。戦争や気候、災害などもあります。金融危機も10年に1回はありますので、ジュニアNISA中にほぼ100%金融ショックを抱えることになります。

さらに時間を味方にできますので、ほぼ株1択で問題ないと個人的に考えています。債券や不動産、金なども入れたポートフォリオを組んでも良いと思いますが、10年15年あれば仮に換金時に金融ショックで暴落していたとしても、それまでの平均利回り7%で10年で70%ですから、仮に最高値から50%下落していたとしても元本はあるだろうと見込まれるからです。

ちなみに債券や不動産を入れて整ったポートフォリオにした場合でも、結局、ショック時にあたると債券や不動産も暴落しますから、株1択の時よりも毀損度が大きいと考えられます。

それに加えて、ポートフォリオ全体が元に戻る時間も、分散したほうが長くかかります。債券が先に戻ってきて、株が戻り不動産が戻るわけですが、ずれているので大幅に時間がかかります。株だけであれば、早急に反発して戻る傾向にあります。

全世界株式

個人的には、数割を全世界の株式に投資する、国内の投資信託を購入しています。ドル建ての米国ETFでも良いのですが、為替まで入ると子供が換金する時にややこしいよなと考え、国内投資信託をチョイスしています。

全世界と言ってもアメリカが半分以上あるので、ほぼアメリカですが10年後には、世界中のみんなが中国で上場させたい!と言うことになっても対応可能になります。

そのため、「今後の世界でアメリカ一辺倒で今後も行くわけがない」と考えるのであれば、世界株の商品をポートフォリオに入れたほうが良いと考えています。

米国株

世界株の投資信託やETFの5割~6割近くが米国株の為、全世界株を買うのであれば米国株を買う必要は、あまりないかもしれません。ただ、「今後もアメリカ一強は揺るがない。ドル最強だ」と考えると米国株の指数投資が一番かもしれません。

また、世界株と米国株を合わせて入れれば、米国だけのポートフォリオに比べマイルドな動きにすることも可能です。

日本株

新市場の日本株指数に投資はしませんが、個別株で株主優待狙いで買うのは、ありだと思っています。それこそ、子供が好きな食べ物や遊園地などの個別株を買い、年に何回か優待をもらって子供と一緒に使う。と言うのは、投資に限らずよいお金の使い方かなと思います。

ジュニアNISAメリットのまとめ

ジュニアNISAをやるには、子供の証券口座を開いたり送金したり手間がかかりますが、1度やってしまえばなんてことはありません。

「ジュニアNISAの運用が一番パフォーマンスが高い!」とちらほら周りの声も聞きます。なぜなら、1度銘柄を買ったら何か月も見ないですし、基本的に売却しないからです。この、見ないし売らない、と言うのがジュニアNISAのメリットだと本当に感じます。

子供を大学に行かせようと思う親ならば、合計400万円の貯蓄はするはずです。学費に使いますし、仕送りも合わせたら400万円では足りません。400万円を10年かけて年利5%年1複利で回せば650万円になります。

米国株の指数で言えば、年平均7%ですから控えめに見ても400万円が500万円~600万円になっている可能性が高いです。

もし、年間10万円からでも、子供の学費を考えたらジュニアNISAを使うメリットがかなりあると感じています。2023年に法改正があるか分かりませんが、あと3年分使えますので、まだやられていない場合は、口座開設からしてみてはいかがでしょうか?

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