ワンデーアキュビューモイスト乱視用は、もう買うな!と言う強めのタイトルですが、結論としては、ワンデーアキュビューオアシス乱視用のほうがいいよ!と言う個人的見解です。
もうかれこれワンデーアキュビューモイスト乱視用を使用して、8年以上?経っているでしょうか。携帯が1年に2回も新作が出て、家電が毎年新しいものが出る時代に、コンタクトレンズもとっくに新しいものが出ているのではないか?
とふと思い、アキュビューのサイトで調べるとワンデーの乱視用で新しいものが出ていました!それがワンデーアキュビューオアシスです。この商品は、2020年4月に販売開始となっており、ワンデーアキュビューシリーズとしては、約8年越しの新製品。
気付くのと調べるのが遅すぎた・・・。病院でもショップでも案内されないし。このご時世に8年もあると新しい薬やワクチン、素材が登場するには、十分な時間かもしれません。では、具体的にどう違ったのか?
もくじ
ワンデーアキュビューモイストの不満
ワンデーアキュビューモイスト乱視用を8年使った時の不満と言えば、個人的にはこの3つでした。
装用時間が短すぎる
もちろん、個人差があると思うのですが、私の場合は、仕事や旅行などでどうしても眼鏡が邪魔・危険だったり、視力が欲しい時に使っています。なので、ほぼ1日がかりになることが多く、希望を言えば朝8時~20時ぐらいは、普通に使えてほしかったのです。
若かりし頃に知識不足で、1週間ぶっ続けでコンタクトを付けたままなど無茶をし、医者に「このままやったら失明するから気を付けて」とまで言われたことがあるので、目の細胞はかなり死んでおり、ドライアイにもなっているのだと思います。
そういったこともあり、ワンデーアキュビューモイストでは、装着から10時間程度で水分がなくなり、ゴミが付き始めゴロゴロしてきたり、何かの拍子に取れてしまったりしていました。
目薬と言う手もあるんだと思いますが、あくびを出して涙を出すと言う(笑)そんなことでだましだましやっていました。
異物感・ゴロゴロ感が最初からある
こちらも個人差前提にはなりますが、付けた瞬間からワンデーアキュビューモイストは、目に入っている感じがしますし、乱視用なので方向がずれていると視界がクリアではありません。
まばたきをしながら、眼球を動かしながらフィットするまでじたばたするのも恒例のような。なので、最終的には、コンタクトを付ける前に点眼してから付けていました。そうすることで少しはマシに。
コンタクトレンズの外れがある?
これは、目に入れた瞬間に「あ~、このレンズ無理だわ」と思う時です。まつ毛が付いていた。ゴミが付着していた。コンタクトレンズを出すときに、パッケージのふちで傷ついた。など、色々な理由があると思うのですが、1箱使う間に1回あるか無いかの頻度で発生。
痛くて、もしくは、異物感が強すぎて、外して新しいのに変えることで解決したことが記憶に残っています。
ワンデーアキュビューオアシス乱視用でどう変わったか?

装用時間が大幅に増加
モイストで付け続けて6時間~8時間で違和感が大きくなっていたのが、オアシスになって10時~12時間でようやく違和感が少し出てくる感じになりました。
大いに個人差があると思いますが、12時間装用が出来るとかなり助かります。朝8時に付けて夜20時までもつので、旅や仕事に非常に心強い。
ただ、だからと言って付けすぎは、目の負担になると思いますので、何ともないから15時間付けていいかと言うとそういうわけではないので注意したいところです。
装着時の異物感ゼロ
モイストの時は、付けた先から異物感満載です。が、オアシスは異物感ゼロ。乱視用なので方向が重要なのですが、数回の瞬きでフィットしますし、何より素材と成分も変わったからか装用感が物凄いよいです。
8年間でここまで進化したのだから、次の8年後には、きっと凄いコンタクトレンズが出来るのだろうなとかなり期待してしまうぐらいです。
通常使用と言う意味合いでは、かなり完成度が高い。1箱使用した段階ですが、まだ不満が無いのでおそらくないでしょう。あるとすれば、これで歳をとって遠近両用レンズになった時に、同じパフォーマンスだったら最高です。
外れレンズゼロ
コンタクトレンズを付ける時は、手も洗い、パッケージも洗って濡れた手のままで付けるので、異物が手に付きようがない状態でやっているのは変わらず。あとは、パッケージで傷がつくか、配送段階の振動で裏返ったり、折れたりして変形なりしてしまうか分かりませんが、問題なし。
1回付けて違和感が感じるレンズがあったことは、今のところありません。
と、ここまで個人的な感想ですが、実際にどこが変わったのか。
モイスト乱視用とオアシス乱視用の比較


アイコンの特徴マーク「涙のようなレンズ」と「保湿成分配合」で2つ性能が追加されているようです。具体的な性能としては
摩擦ゼロと謳っていますが、言い過ぎ感もゼロです。モイストは、摩擦係数が高いことで瞬きする際にずれたり、水が目に入ってずれたり、衝撃でずれたりします。その点、摩擦ゼロのオアシスは、瞬きや強めの瞬きでもずれにくくなっています。
酸素流量率が裸眼時の約98%。酸素流量率=コンタクトレンズ装用時に角膜に届く酸素の量 / 裸眼時に角膜に届く酸素の量
アキュビュー公式
と記載があります。ちなみにモイストは、と調べたところ記載がありませんでした。その代わり、酸素透過係数と酸素透過率で比較してみると
モイスト乱視用 | オアシス乱視用 | |
酸素透過係数(Dk値) | 28.0 | 103 |
酸素透過率(Dk/L値) | 31.1 | 129 |
最初この数値を見て「え・・・」となりました。全然違うじゃん。2倍も3倍も数値が違うわけで、かなりよくなったのは、数値的にも体感的にも目の負担が違うので納得です。
酸素が少なくなれば、目が疲れて「早くコンタクトレンズ外したい」と思いますから、装用感がよい状態の維持が酸素透過率のおかげでかなり良くなったのが分かります。
紫外線カット率も数値ベースでかなり改善
モイスト乱視用 | オアシス乱視用 | |
紫外線B波 | 97%以上 | 99%以上 |
紫外線A波 | 81%以上 | 96%以上 |
ただ、B波とかA波とかなんだろう。と言うことで調べてみました。
紫外線の中でも波長によって、UVC・UVB・UVAと別れておりC波、B波、A波と言うそうです。UVC(C波)に関しては、オゾン層でほとんど吸収され、地表には届かない。ただ、最も危険な紫外線はC波で、オゾン層破壊でC波届くようになるとかなりヤバいと言うことに。
UVB(B波)に関しては、主に皮膚の表面に影響するもので、例えば、肌が赤くなったり、シミやそばかすの生成などに関係するものがB波と言うことになります。
UVA(A波)に関しては、肌を黒くするもので、これが肌の奥深くまでたどり着き、たるみやしわなどの老化現象を促進させる原因となっているようです。
これらの数値がモイストからオアシスに変わることで、数値もだいぶ上がりました。ただ、注意書きに
「UV吸収剤を配合したコンタクトレンズは、UV吸収サングラスなどの代わりにはなりません。本製品の使用と、紫外線に起因する眼障害リスク低減の関係については、臨床試験において確認されておりません。」
アキュビュー公式
とあります。おそらく、訴訟大国のほうで効果があるかのような記載だと、目の病気になった時に訴えらえるので、書いているのだと思いますが実際のところどうなんでしょう。無いよりはマシだと思いますし、実際に数値を上げるために頑張っているようですし。
何よりA波カットも15%アップしていますから、8年間の開発成果が出ていますよね。
さらに調べてみましたが、白内障などの目の病気で、紫外線量をどれだけ減らせば、トータルで発症がどのぐらい減るかなど定性的、定量的に調査が難しく時間もかかるもので、はっきりしていないようです。ただ、人体にとって有害であるのは間違いないので、少しでも減らしたほうがいいよね?と言うのが、今の雰囲気(コンセンサス)のようです。
ワンデー アキュビュー モイスト乱視用のまとめ
オアシスが登場して、1年経過しましたが、オアシスが逆に合わない。と言う人もいるのだと思います。素材も形状も変わっていますので、モイストが合っているという人も。将来、廃盤になるか分かりませんが、まだオアシスを使ったことが無ければ、眼科でテスト装着をし、オアシスを試してみるのもよいかと思います。
実際、個人的には、かなりおすすめです。旅行、運転、スポーツに頼もしい存在です。特にリバーカヤックなんかは、水しぶきがじゃぶじゃぶかかって、モイストで何度もコンタクトレンズがずれて死にそうになりましたが、オアシスだとかなり楽になりました。
スキューバダイビングでも、船に乗ると風を受けて乾燥が進み、潜っている最中に多少の不安がありますが、信頼度がアップしたような・・・。目が見えなくなると命の危険がある場合、ほんと死活問題なので、オアシスを壮絶推奨した次第です。
是非、オアシス(乱視の方とくに)をお試しください!