サクソバンク証券のオプション口座へ米国株を移管する方法

最近になってようやく気付いたのでまとめ。

サービスとしては出来ない、サクソバンク証券の米国株オプション取引口座へ、他証券口座から米国株を力技で移管する方法です。

サクソバンク証券の入庫条件

そもそも欧州系のサクソバンク証券では、米国株に関して入庫のみ受け付けており、出庫はできません。なので、サクソバンク証券で保有した米国株は、保有し続けるか売却するかしかできなくなります。

米国株の入庫条件も「特定口座→外国株式特定口座」「一般口座→外国株式一般口座」でしか入庫できません。

後から一般口座→特定口座も出来ませんし、その逆もできません。

なので、米国株の入出庫に関してサクソバンク証券は、外資系と言うこともありかなり使いづらいです。

外国株式オプション口座へ移管できるのか?

ずっとサクソバンク証券で米国株のオプション取引をやっていたのですが、野村証券やSBI証券で保有している米国株を一部移動しようと思っていました。

ところが!調べるとサクソバンク証券の外国株式オプション口座へ移管は、できないことが判明!

まいったな~と。一度決済して買いなおしするしかない。

そこで、証券会社や取引所に聞いてみました。

相場操縦にあたらない移管取引

結局のところ、SBI証券や野村証券からサクソバンク証券のオプション口座へ移管させるために、2つの方法を取引所から教えてもらいました。

同額注文

SBI証券:指値売り100円 × 100株

サクソバンク証券のオプション口座内:指値買い100円 × 100株

この注文で実質的にSBI証券の株をサクソバンク証券のオプション口座へ移管することが出来ます。

もちろん、それまでの複利的要素や最も悩ましい税金のこと。さらに売買手数料と為替手数料を考える必要があります。

寄付注文

取引前の段階でSBI証券とサクソバンク証券で寄付き注文をすることで、ほぼ同額で移管することができます。

こちらも同様に各種手数料が発生。

上記2つ以外にも移管方法があるのかもしれませんが、確認したところでは、個人投資家で取引高が数十億規模でなく、同一銘柄で連続せず、片道であれば問題ないそうです。

外国株式オプション口座内で米国株の通常売買ができる

外国株式特定口座内で100株に達したら、オプション口座内にスイッチできるか?とサクソバンク証券に問い合わせしました。

つまり、コツコツと100株保有を目指して、積みあがったらコール売りを始める為に口座間移動するシーンです。

結果「NG」でした・・・。

代替案と言うわけではないのですが、オプション口座内で普通に株式を買い付けるのは、可能だそうです。つまり、どうしても米国株オプション取引をしたいのであれば、オプション口座内で米国株を買っていくことで、オプション取引できるようになります。

ただ、それならレバレッジかかってしまいますが、プット売りからスタートさせたいところですね。

この場合、オプション口座なのでもしや全部が雑所得になってしまう?と疑問が浮かびました。

オプションのプレミアムは、雑所得で暗号資産と同じ。米国株売買までも雑所得になり、さらに配当まで雑所得になったら恐ろしい。

税金だけでオプションのメリットが消え去りそうです。

最近だと

SBI株オプションを使ってみた

であるように、オプション取引で現物株のやりとりが発生する場合に関しては、取得価格や売却価格でプレミアムを調整し、実質的に雑所得にならないスキームになっているとありがたいのですが、サクソバンク証券ではそうでない可能性が高い。

調査中につき、判明し次第追記。

オプション口座へ移管は手数料が高すぎる・・・かも

まとめとして。

サクソバンク証券が毎回取引の度に円転とドル転を繰り返すので、取引手数料の他に往復為替スプレッドで2%もかかります。

SBI証券だとドル受取ならドルのまま、他の米国株や債券の買付から、住信SBIネット銀行で定期に入れたりと外貨のまま、手数料を負担せずに移動させられるのが最大のメリット。

普通に米国株を売買するなら、やっぱネット証券が一番。

それでも、米国株や米国ETFのオプション取引を考えるのであれば、初めからサクソバンク証券のオプション口座を開設して、ここで運用するのも手かもしれません。

執筆時点で2022年11月10日。CPI発表もあり、プレミアムが凄いことに・・・。

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