米国株担保で野村Webローンのデメリット

ぽんつ
ぽんつ

保有していた米国株を担保に、野村Webローンで借り入れをしてみました。デメリット?盲点もあったのでご紹介。

野村Webローンのサービス内容などは、下記URLよりアクセスしてみてください。
https://www.nomura-trust.co.jp/

野村證券と野村信託銀行の口座開設

野村證券のアカウントは、IPO初値売りをしていた時に保有していました。忘れましたが同時に野村信託銀行のアカウントも開設してあったので、ここでの手続きやダウンタイムはなし。

新規で口座開設となると郵送も含めて1~2週間かかるので、これから野村Webローンを使って米国株担保に借り入れしたい人は、すぐ使わなくてもアカウントだけ持っていても良いかもしれません。

野村Webローンの申し込み

担保がない状態でもゼロ円で借り入れの契約?申込?と言うのでしょうか、とりあえず契約締結することが出来るので、それを完了します。数クリックですぐ終わるので、この段階での注意点は特に無いかもしれません。

米国株の担保一覧

ここが注意ポイントの1つ。野村Webローンで担保に出来る米国株は、一部のみです。EFFなどは担保できません。入れ替わりがあるので、最新のリストを確認するのが吉。2022年6月現在で下記銘柄。

A0002 アメリカン エキスプレス
A0030 アップル インク
A0055 アドバンスド マイクロ デバイシス
A0095 アフラック インク
A0102 キャタピラ- インク
A0115 コカコ-ラ
A0130 シスコ システムズ
A0159 ウォルト ディズニ-
A0174 モルガン スタンレー
A0193 アプライド マテリアルズ
A0209 エクソン モ-ビル コ-ポレ-ション
A0278 ゼネラル エレクトリック (GE)
A0298 ギリアッド サイエンス インク
A0346 インテル コ-プ
A0353 アイビーエム(IBM)
A0378 ジョンソン エンド ジョンソン
A0428 イ-ライ リリ-
A0453 マイクロン テクノロジー インク
A0460 マクドナルド
A0469 スリ-エム カンパニ-
A0581 ファイザ- インク
A0588 プロクタ- アンド ギャンブル(P&G)
A0662 エ-ティ-アンドティ- インク
A0753 レイセオン テクノロジ-ズ コ-プ
A1066 アドビ インク
A1214 JPモルガン チェース アンド カンパニー
A1678 ゴールドマン サックス グループ インク
A2218 マイクロソフト コ-プ
A2322 バンク オブ アメリカ コープ
A2369 エヌビディア コ-プ
A2409 オラクル コーポレーション
A2520 シティグループ インク
A3246 ティー ロウ プライス グループ インク
A3311 アマゾン ドット コム インク
A3579 ブラックロック インク
A3912 スタ-バックス コ-プ
A4192 インチュイティブ サージカル インク
A4967 セ-ルスフォ-ス ドットコム インク
A4987 アルファベット インク クラス A
A5297 マスタ-カ-ド インク クラス A
A5357 ネットフリックス インク
A5447 デルタ エア ラインズ インク
A5486 バンク オブ ニュ-ヨ-ク メロン コ-プ
A5608 ビザ インク クラス A シェア-ズ
A5793 アクセンチュアー ピーエルシー クラス A
A5861 テスラ インク
A6161 メタ プラットフォームズ クラス A
A6169 リインシュアランス グル-プ オブ アメリカ インク
A6264 サービスナウ インク
A6410 ヒルトン ワ-ルドワイド ホ-ルディング
A6477 アルファベット インク クラス C
A6753 ペイパル ホ-ルディングス インク
A6792 ブロック インク
A6905 トウィリオ インク A
A7340 ズーム ビデオ コミュニケーションズ A
A7369 クラウドストライク・ホールディングス インク A

う~ん。野村證券がこの銘柄なら担保にしていいよ!と言うことなので、それなりに厳選された銘柄かもしれません。むしろ、「野村Webローン米国株担保インデックス」なんてのを作って、価格推移を見てみたいものですね。

でも、大体の長期投資家の希望を満たす銘柄が1つか2つ必ずあると思います。

難しいのがここから。保有している銘柄がこのリストに無ければ担保銘柄がありませんので、借入できません。また、新規で買うのであれば、今の地合いはまあ良いかと。これからさらに暴落するとしても指数でマイナス20%程度。

あとは、担保が外れた銘柄の取り扱いは、新規がNGで既存はOKと言う回答を見ました。つまり、担保銘柄から外れたとしても、外れたからすぐ金返せとはならないようです。

米国株を移管

おそらく野村証券で米国株買う人っていないと思うのです。何故なら手数料が高額すぎて、買った瞬間数%下落すると言う罰ゲームのような手数料。しかも往復でかかる。

なので、SBI・楽天・マネックスなどで購入して、野村證券へ移管するのが通常の流れかと思います。

移管に時間がかかる

今回、初めて米国株を移管してみたのですが、まあ時間がかかります。SBIから野村へ移管したのですが、紙で郵送にてSBIに依頼します。2週間ぐらいかかったかな。

SBI証券の画面から消えて、4日後に野村證券の画面へ反映されました。

なので、もし口座を保有していなければ、担保の米国株が野村證券に移るだけで1カ月ぐらいかかります。

平均取得為替単価が消える

米国株移管の際に、証券会社間で引き継がれる情報は、銘柄・数量・日本円での取得単価のみなのです。つまり、ドル建ての情報が一切消えてしまうのです。

例)アップル 100株 @130ドル 1ドル110円

この情報があれば、ドル建て評価額と円建て評価額に加え、ドル建て差損益に円建て差損益が算出できます。

ところが移管が完了すると

例)アップル 100株 @130ドル 日本円での取得総額

の情報しかないのです。そうなるとドル建てベースでの評価額は、分かるのですが円建てベースが移管完了時と同額になっており、これまで見ていた差損益からかなり乖離してしまいます。

これは、野村Webローンのデメリットと言うよりも、株式移管のデメリットでかなりの盲点でした。

もう、画面上での差損益などのデータが使えなくなります。逆に分からなくなるので、グリップが強くなりいいかもしれませんが、ぱっと見、正確なデータでないのでかなり困りますね。

これを解消する方法としては、Excelなどで移管する前に別管理をするか、売買してリセットするしかないのですが、そうなると野村證券の購入手数料を往復で払う羽目になるので、移管の意味がありません。

これが最大のデメリットでした。おそらく多数の銘柄を担保にすることはないでしょうから、1銘柄~5銘柄だとしても長期保有前提であれば、Excelに記録しておくだけで良いかもしれません。

米国株の担保設定が紙

米国株の担保設定をするには、移管完了後にサポートへ電話して、米国株担保用紙をもらうところから始まります。郵送で担保設定用紙が送られてきますので、それに記入し送り返します。

この間、おおよそ2週間程度かかります。

米国株の担保設定が完了するとメールで通知が送られ来ますので、タイミングが分かります。

借入枠の設定

担保設定されると担保評価額により、借入枠の設定が自由に出来るようになります。例えば、1,000万の担保評価であれば300万などで枠を設定すると、300万円まで一瞬で借りられるようになります。

ちなみに普通銘柄と加算銘柄と2種類あるようで、加算銘柄であれば1億円まで。普通銘柄であれば5,000万まで借りることが出来ます。掛け目は、50%。なので加算銘柄2億円あれば1億円まで借りられます。

サポートに「加算銘柄のリストはどこですか?」と聞いたのですが、「電話でお問い合わせください」と回答が来たので電話しておらず分かりませんが、少なくともアップル、グーグル、マイクロソフトは加算銘柄でした。

借入枠を1度設定すると1,000万以上の場合、電話でうんたら、郵送うんたらと書かれていたので、最大限枠の設定を行っておいた方が手間が少なくなるかもしれませんね。

借り入れ実行

枠を設定したら、その枠内で好きなだけ借りれます。また、いつでも借りれるので超便利。試しに借りてみましたがすぐでした。野村信託銀行に着金します。

大抵の人が野村信託銀行のままで使わないので、ここからメインバンクへ送金されると思いますが、この際、長期借入前提であれば、1年あたり1.5%の利息が発生するので、借入金より約2%ほどそのまま口座へプールしておけば、1年間は利息の管理不要で借りられる計算になります。

ここまでの作業が大変なだけに、あっさり借りられるとその手間はあるかなとか思いますね。緊急時用にしても、下落局面用としてもかなり使い勝手がいいです。年率1.5%である限りは。

返済はいつでも

基本6か月更新となっていますが、いつでも返済できます。試しに1,000円だけ返済しましたが、当日借り入れと当日返済だった為、利息はゼロで返済手数料もありませんでした。

これもかなり便利ですね。管理しやすいと言うか。

例えば、投資用に借り入れした場合、年率2%程度。例えば、VTとか買って配当分を利子と相殺させれば、値上がり益が純粋な利益になります。しかも、ほぼ半永久的に利息負担ゼロです(VTの配当が2%以上である限り)。もちろん、米国の税金もあり一時的には10%引かれてしまい、源泉徴収ありであれば一時的に28%程度税金が引かれますが。

今であれば、VCLTやBLVなどの長期債券だと年率3%を超えている為、年率1%ぐらいのインカムを得ることも出来ます。さらに今後、長期金利が低下する局面では、値上がり益も得られます。

野村Webローンのデメリットまとめ

個人的には、現時点であればデメリットを上回る使い方があるかなと感じています。ただ、年率1.5%の条件が変わるタイミングで損失を出さずに返済できるかどうか。が最大のリスク。投資用の借り入れであれば、投資先商品のリスクも。

もちろん、融資したお金をどう使うかは、人によって違うと思いますがカードローンや銀行のWebローンより条件良いですし、何より簡単に借りられるのでスタンバイさせておくだけで、保険的に使えます。

もし、担保の米国株を移管するのであれば、為替データが飛んでしまうので、そこだけデメリットかなと。

今後、野村Webローンが流行っているとなれば、各日系の証券会社も自前の銀行で提供を始めるかもしれません。そうなってくると利率が下がってくると面白いですね。

今でもクレディスイス、モルガン、HSBC、UBSなどプライベートバンキングなら、年率1%前後の証券担保ローンを取り扱ってますので、トータルの好みと手数料、手間、用途なのでいくつか枠を作るのがベストかもしれません。

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