【ABNB】エアビーアンドビー米国株投資

エアビー

ぽんつ
ぽんつ

2020年~2021年にかけて投資した銘柄。下がれば買いたいのでまとめ。

オーナーから見たエアビーアンドビーとは?

米国株投資以前にエアビーを知らない人・・・いるのでしょうか。特に詳しい説明も不要かと思いますが、簡単に言ってしまえば「不動産の大家が人に部屋や不動産を貸す」為のプラットフォームであり、「旅人が泊まる部屋や不動産を借りる」為のプラットフォームです。

日本でもエアビーのオーナー(不動産所有者や事業者。ホストのこと)の視点から見ると、3段階でエアビーの時代がありました。

無法時代のエアビー

いつの時代も無法時代を切り開くのは、米国の企業。法整備されていない「部屋で人を宿泊させる行為」で儲かると分かった一部の自営業者、法人、個人がいっきになだれ込みました。

エアビーのサイトに自分の物件や部屋を登録して、宿泊を受け付ける行為です。物件を借りて、エアビーでまた貸しする輩もこの時代に多く現れました。

なぜなら銀座の1LDKを15万ほどで賃貸し、1人1泊5,000円で貸し出す。30人泊以上の宿泊が取れればとんとん、それ以上は利益とそういった目論見で、京都や大阪、沖縄などでも爆増しました。

私が知る限り、営業上はネットカフェで実態は、エアビーでの宿をやっていた事業者がありました。完全に旅館業法違反でしたが、相当稼いだのを知っています。

つまり、エアビーのみで公開していればバレなかったのです。マンション所有者もマンション管理規程上、違反になっているのにバレないだろうと登録し、稼ぐ者が後を絶ちませんでした。

こうしてエアビーが日本市場にも到来し、無法状態が数年続いたのは、記憶に新しいです。

法整備時代のエアビー

国も問題視し、「民泊」と言うワードで社会問題化、法整備が行われました。地方行政などでエリアごと禁止にする事例などもあり、局所的に条件が悪化。急速に撤退する人が増えたのも法整備後です。

ようは、法整備され物理的に出来ないのはさておき、法令順守するコストもかかるようになり採算が悪化。民泊をやる意味がなくなり、オーナーが減少したのがこの時期です。

この時代になるとエアビーでは儲からないので、エアビーをやる人を支援するビジネスが流行ってきました。

要は、賃貸物件の管理会社のようにエアビー物件の管理をしますよと。清掃します、修理します、整備します、予約対応します。などですね。このビジネスであれば、宿泊率がどうなろうと儲かるので、契約を取った分だけ確実に利益が上がるビジネスになりました。

さらに、既存の旅館やホテルもエアビー経由で予約を受けるところも出てきました。通常の予約サイトでは、外国人向けにアプローチできないので、エアビーを使って集客してしまおう。そういう戦術です。

こうして法整備されていくことで、エアビーもよりリスクなく日本市場を捉えることができ、さらにオーナーもルールが出来たので、違法状態を避けて運用され、健全成長が可能になりました。

コロナ時代のエアビー

法整備後のコロナと、まさに既存オーナーには苦境。多くの物件が売りに出されました。と言うのも、安い物件を買って、そこでエアビーをやる不動産投資手法が売れ出していたのです。

不動産仲介会社も「エアビーで不動産投資すれば儲かる」と言うような広告、セミナーなどが出始めたのもコロナ前です。中には、マンション管理規程で禁止(OKされていない)のに売りつける仲介業者も。コロナ前にこの手法で投資していた人が、ローンを返せず多く売りに出たのです。

エアビーのオーナーは、宿泊客がいなければ物件のローン返済が残っている為、返済できなくなります。よって、コロナ禍でこの層がいなくなる、ご退場することとなりました。

インバウンド需要が皆無となり、事業が成り立たないケースが出たことで、今後のエアビーオーナーのビジネスは、あくまで副次的にエアビーを使い、きちんと国内需要もしくは、それ以外の何かで賄えるように事業設計する必要が出てきたのです。

withコロナ時代のエアビーオーナー

日本の人口減少が加速。外国人を除く日本人の純減が年100万人を超えています。10年で1,000万人と言うと想像を絶するインパクトの中にいるのが分かります。外国人を含めると80万人減となるものの、それだけ物件需要がエリアに応じて少なくなっています。

固定資産税だけ払っているような古民家やマンション。最低でも固定資産税を稼ぎたいと、月1泊でも取れればOK。のような不動産オーナーは、今後増えてくるでしょう。法整備され、それをクリアし不動産所有がとんとん以上になれば御の字であるオーナーです。

これは、エアビー側のビジネス視点で見ても、物件と言うパイが増えてもコストは変わらない為、宿泊施設が増えるのはむしろウェルカムであるはずです。

このように不動産所有者の為のビジネスプラットフォームとして、エアビーアンドビーが活用されています。今のところ不動産オーナー目線でこのような世界的プラットフォームは存在しません。よって、先行者優位が続くはずです。

また、世界的にどんどん不動産オーナーが使えば使うほど、ネットワーク効果も働き、エアビーアンドビーが不動産オーナー向けのサービスを拡充するのは、間違いありません。世界規模の不動産データ、宿泊データを持っているわけですから、不動産オーナーに対して色々な別途サービスを提供するのも強みであると言えそうです。

旅人から見るエアビーアンドビー

一時期、犯罪の温床(ドラッグ、レイプ、強盗、盗難)や盗撮、盗聴、不衛生(ノミ、ダニ、シラミ)などデメリットがクローズアップされ「やはり難しいか」と思う時期もありました。しかしながら、エアビーアンドビー自体の取り組みも強化され、オーナーや施設の評価もより厳密で公正になってきた為、昔よりは安心して利用が出来るようになってきたと感じます。

とは言え、個人的にはまだ使ったことはありません・・・・・。

おそらく、世界的に見れば凄い建物だったり、ロケーションなど、一般的にはあり得ないような物件が多いです。そういったところには、ある程度のリスクを考えても泊まってみたいなと思います。

しかしながら、価格だけを優先するとなると個人的には、選択肢になりませんでした。

世界的なロケーションで世界の人が使うため、使う人は使って行きますし、使わない人は使わない。ただ、宿泊先と言うだけでなく、オーナーとのコミュニケーションが取れるのも最大の特徴、メリットかもしれません。

英語が出来れば、英語圏のオーナーが貸すエアビーに行けば、現地の話ができます。これは、エアビーにしかやはりありません。他の宿泊予約サイトには、全くないサービスです。

エアビーアンドビーのチャート(IN・OUT)

エアビーアンドビーは、2020年12月のコロナ禍の中、上場しました。上場前からマークしていたので、上場直後は避けて、落ちてくるナイフを掴みにいきました。

この時点で各指標は、「割高」。テスラと同じで世界最大のホテルチェーンや世界最大級の宿泊予約サイトの企業を全て合わせても、エアビーの時価総額を超えられないと言う状況。バリエーションが高すぎて、投資できないような状態でした。

ただ、個人的には、当初の落ちるチャートを見ていて1日~2日目の上髭の長さで買いに乏しい=まだ下がる。3日目4日目で下髭でそんなに売り込まれないかな。と判断し5日目でテクニカルベースでINしました。

その後、2021年1月末~2月にかけての長い上髭を見て利確してクローズしました。

米国のIPO銘柄は、証券会社で上場から6か月間担保価値がゼロになります。一般的には、上場後の銘柄の値動きが激しいので、価値ゼロ。米国IPO銘柄は何度もやられているので、エアビーアンドビーはうまく行った事例です。

その後、上場来安値を更新するかと思いましたが130ドルのラインが抵抗線で反発。相変わらず数値を見ると割高な状態です。

エアビーアンドビーの将来性と展望

人口と物件数

人口は、世界的にまだ伸びますし、何より中間層が増加しています。人口の伸び率よりも中間層の増加スピードが速いので、世界的に見たエアビーアンドビーのユーザーは、頭打ちになるまでまだ10年以上あると個人的に考えています。

さらに今後エアビーの良さや認知が進むにつれて、不動産数も増加するでしょう。前述した通り、普通の宿がエアビーに掲載する事例も出てきているので、ホテルと言ったカテゴリより「エアビーしといて」とエアビー=宿泊施設の予約となる可能性が見込めるぐらい、ミレニアム世代にはマッチする可能性があります。

そういったことも含めると不動産数も頭打ちには、まだまだ成長が見込めます。

IT特有の逓増収穫型ビジネス

物件が増えても、ユーザーが増えても基本的な事業コストは、あまり変わりありません。システムで自動で予約され、チェックインや清掃は現地オーナーの仕事。あるとすれば、オーナーとユーザーのサポート部隊が増えるぐらいです。

基本的なエンジニアを抱えてサポートを抱える。不動産は抱えていない為、ある程度の売り上げが確保出来たら、それ以上増えた場合にまるっと利益になるはず。と言うのが逓増収穫型のビジネスモデルです。

今後も暫く人と開発費用と広告費用が増えるでしょうが、経営悪化すれば人を削るだけで利益を確保できるため、分かりやすいと言えば分かりやすい。個人的には、安心できるビジネスモデルをしています。

他社が持っていないデータ

一番参入障壁となる部分だと個人的に考えている部分です。世界中の不動産データ、宿泊データ、ユーザーのデータが集まっています。このデータをどう活かすか。このデータに非常に価値があると考えていて、旅に関するプラットフォーマーになりえるかもしれない。と感じています。

宿泊しない人もエアビーを使うようなスキームが出来るとバーガー銘柄確定。

ただの予約サイト

想定通りエクスペディアも民泊ジャンルを始めた。大手予約サイトや他のジャンル、例えばアウトドア系の企業が提供を開始するなど、エアビーと同じ民泊ジャンルを開始するのは当然の流れ。

そういった流れの中で埋もれてくると、ただの予約サイトになってしまう。こうなってしまうと指数銘柄に採用されて、株価爆上げ路線も途絶えてしまう。

「旅行セグメント」「民泊セグメント」でいる限り、どうしても株価が重くなってしまう。ネットフリックスのようなプラットフォーマーになれなければ、やはりただの予約サイトに・・・。

【ABNB】エアビーアンドビーのおわりに

世界のホテルの客室数が約2,000万。エアビーアンドビーのそれは約600万。コロナ禍の予約の20%以上が28日以上の長期予約。直近四半期の売上・利益ともに過去最高。

バケーションレンタル、いわゆる貸別荘ジャンルとしても使えるとコロナ禍でユーザーが分かってきた。直近の目標株価は、個人的に140ドル。200ドルまで跳ねても現在株価から10%増し。10%狙うには、時間と下げを考えると割に合わない。

今の状態では、民泊1本に絞ったのは評価できるが、今後の伸びしろがあるものの2倍、3倍狙えるかと思うと少し待とうかと思う銘柄。

株価が下がるか、民泊以外のスケール可能性がある事業が出るか、売上増加のギアが変わるか。いずれかを見てから再度考えようと思います。

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