正しいお金の借り方

ぽんつ
ぽんつ

人生で何度か「お金を貸してくれ」と言われたことがあります。貸した時と貸さない時があったので、何でだろう?と振り返りのまとめ。これからお金を借りようとしている人の参考になれば幸い。

前半は、ビジネスでの貸し借り。後半は、個人での貸し借りについて書いています。

まず、お金を借りようとしたら、個人的だろうがビジネスだろうが金融機関が基本。

ビジネスならば尚更。銀行や信金、公庫に補助金や助成金も含めて、最終的にはビジネスローン。そして、最後に誰かから借りようかと検討する。

個人でも同じ。銀行やカードローン、フリーローンも含めて最後に誰かから借りる。

誰かの一番の最有力は身内。私も人生で1度だけ身内から借りたことがある。

そう考えると、身内がダメだったら初めて知人に借金の打診をするのかもしれませんね。これから実例と共にご紹介。

ビジネスでのお金の借り方

ビジネス絡みでは、これまで何度も「お金を貸してくれ」がありました。ビジネスをやっていれば、やはりその付き合いで融資依頼が来るものです。商売人なら「銀行で借りればいいじゃない。利率だって低いんだから」と思うわけです。

しかしながら、債務超過に近く銀行から借りるのが限界だったり、融資手続きが面倒だから頼んできたり、人たらしの人だったり、カモになるかもと考えて打診してきたり、数百万の少額だったりと理由は様々。

取引先への融資

取引先からお金を貸してほしいと言われ、貸したことがあります。それまでの取引関係や何度も食事をしたり、数年の付き合いもあり、試算表と決算書をもらい上限金利でよければと貸しました。

債務超過に近かったものの、安定してくれば営業キャッシュフローからの返済と、そもそもの取引実績があるので、いざとなれば取引から債務を相殺することも出来ました。なので、わりかし良好な関係を維持する為にも融資したのでした。

この場合、試算表や決算が悪くても、多少の改善で返済見込みがたっているので貸しやすいとも言えます。金融機関は貸さないでしょうが、1年返済14%は悪くない条件です。

その後、1年間返済で金銭貸借契約を締結し、更新をすること2回。「う~ん。業績がなかなか上がらない」といつしか返済不能になり、元本と利息分が吹き飛ぶ可能性も出てきました。最終的には、4度目の更新なくして「すみません。今度は、更新できないので一括返済してください」と融資を解消しました。

年利14%と言っても元本を利息でカバーするには、7年近くかかりますから業績が上がらない限り、難しいところです。

その後、取引は継続するものの、微妙な間柄になったのは言うまでもありません。

ビジネスなら安心感が全て

・あまり取引や付き合いがないところへ、いきなり「金を貸してくれ」はNG。

・ビジネス上の取引、付き合いがあっても返済可能性を数字で示し、担保代わりも用意することが大事

・試算表や必要書類の出し惜しみはNG(気になるなら気休めのNDAでも結べばOK)

・借りた後こそ、定期的に報告する場を設ける

・返し終わっても、すぐに態度は変えないのが礼儀

友達のような事業者仲間

多くのビジネスパーソンが陥りがちなこのテーマ。人の先にお金があるので、友人だと錯覚してしまう現象。特に苦楽を共にしたビジネスパーソン同士だと、ビジネスの前に友人であることが先に立ち、審査や条件を緩くしてお金を貸すケースがあります。

もちろん、完全に信用しているので「返せる時でいいよ」と言って、何千万何億と振り込んだ話もよく聞きます。そして、借りた人は「あの辛い時に、あの人から貸してもらってくれたから、今の自分がある。大変お世話になった」と美談になり、生涯の友となる話も。

逆もあります。貸したら逃げた。すぐ倒産した。

そう考えると人による。事業体による。と言うところも大いにあると思いますが、取引はなくても事業者仲間としての人脈を使う場合は、1点のみ。

取引先でないビジネスつながりなら

・先輩や目上の人に打診

何でしょうね。やはり、男性社会とも言うべきか、年下や業歴が浅いところへ借りに行くと、その後を考えると関係性が難しいのかなと。

個人的には、年下・業歴が下での「お金貸してくれ」は、1度だけでしたが・・・。あとは、全て年上・業歴も上でしたね。つまり、先輩や目上の人が私に貸してくれと言われることが多かった。

下の立場からすると、やっぱり微妙です。なので、もし取引がないつながりで、融資を打診するなら目上の人間に頼むほうが、図式にミスマッチがなく、関係性として良いかなと感じます。

貸しがある?人から

何回かあったのですが、大きな貸しをしていると考えているのか、銀行融資と同等の条件かそれ以上の条件で、お金を貸してくれと言われたことがありました。

「銀行金利が1%だから、1%で貸してくれ」「利息、元本一括で3年後に返す」

など、ちょっとビジネスパーソンとして信じられない話を平気でされたことも。

ビジネス的な視点で言えば、事業状況にもよりますがS&P500に投資したって、元本+7%が基準です。つまり、無茶な条件で融資するよりも、株式指数に投資したほうがいいわけです。もっと言ってしまえば、自分の事業が年率売上高が7%以上であって、利益率が一定以上になるのであれば、自社に投資したほうがよいわけです。

事業規模が大きいとそうはならないかもしれません。ただ、一般的には、「どこに資金を回すのが一番得か」と考えるわけです。その人たちに無茶な条件で貸して、そのリターンが利息以上の価値があるなら、貸すのかもしれませんが、貸しを作ったところでそんなもの狙って得るものでもありません。

誠実な条件を提示する

・ビジネスでお金を借りるなら、相手方にしっかりとした条件をもっていくべき

・打診段階でも7%は欲しい

個人でのお金の借り方

個人でのお金の貸し借りで言えば、身内がNo.1。友達がNo.2と言ったところでしょうか。

身内から借りる

もうこれは、家族間の歴史と性格と背景があるでしょうから、これと言って特別なことはないですよね。

私が身内から1度だけ借りた時も、どうしてもその時に一定額必要だったので、正直にお願いして借りた記憶があります。年に1回は、会ってましたし、話もよくしていました。

困った時の身内ですが、それがきっかけで関係性が悪くなるのも困りものです。ビジネスでも一緒ですが、誠実な条件としっかりとした説明。借りた後の経過報告と返済後の対応。

この一連のセットがやはりここでも重要かと。

お金を借りることは、悪ではないので、みんなハッピーになるような借り方、使い方、付き合い方が重要ですね。

その点、最悪に困った時に頼れるのが身内です。血縁とは、作ろうと思っても作れませんし、お金でも買えません。「誰の身内の世話にもならん」と考えるのであれば、その通りにするしかありませんね。覚悟があればそれでよく。

でも、一般的には、やはり助け合いや互助の精神があったほうが、よい社会が出来ると感じます。

昨今、家族のつながりが薄れており、自己責任論が強化。男性は自殺で女性は風俗。もっと、頼り頼られる世の中でもいいのではないか。と。面倒を避けあう世の中は、とても窮屈で卑屈。ほんとは、面倒をかけてもいいんですよ。身内なのだから。

友達から借りる

身内がダメなら最後に友達ですね。ただ、これもビジネスと同じで、何年何十年ぶりに連絡してきたと思ったら、「金を貸してくれ」では、アウト。貸す気なんて起こりませんよね。

あとは、直前でステップを踏んだ挙句に貸してくれと言うパターン。ステップを踏む努力は考慮しますが、「なんだそれかよ」と言われたほうは、思いますからね。

ビジネスも身内も友達も同じで、日ごろの関係性が重要になりそうです。

まあただ、連絡もらえればこの人なら貸してもいいかな。と思う人がいるのも事実。連絡の頻度ではなく、人としてありかなしか。と言う点も友達ならあるかもしれません。

お金の借り方まとめ

今回は、お金を貸す立場から見た視点でまとめてみました。

個人的には、この2点だけ。あり得ないと言うか、困ってしまう。

・いきなり借金

・ひどい条件

やはり、どちらにせよ日頃の付き合いが大事。「困ってるから連絡したんだよ。困らなかったらお前になんか連絡しない」と言われればそれまで。

そう考えると、困ったときに周りから助けられる人。何とかなる人は、常日頃から損得なしに付き合えるからこそ、困ったときに助けられる。とも言えそうです。

さらに条件。条件とは、相手に対して「あなたは、この条件で貸してくれますよね」と言うことですから、ひどい条件だと、やはり喧嘩を売ってるのか。ともなり兼ねないわけです。

少なくとも銀行と同じはあり得ません。関係性にもよりますが、基本的にはそうなのです。また、たまに「それだったらビジネスローンで借りますわ」と言う人がいます。だったら、「どうぞどうぞビジネスローンで借りてください」となります。

安易に人から借りず、銀行、信金、補助金、助成金、カードローン、フリーローン、ビジネスローンを検討したうえで、それでもダメなら人から借りる。この順序が間違っていなければ、変な話にはならないかもしれません。

この順序が変わった時に、借り手も貸し手もおかしな話になります。「その条件はあり得ない」とか「不届きもの」とかね。

やはり、お金を借りるには、「順序」「関係性」「条件」が重要です。

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